昨年9月に発表されて以来、なかなか市場に投入されずにいたパナソニック モバイルコミュニケーションズ製のFOMA端末「P901iTV」。NTTドコモ初の携帯端末向けの地上デジタル放送「ワンセグ」対応機ということで注目を集めた端末だったなりが、サービス開始まで1か月半を切った2月中旬を過ぎても発売日がアナウンスされないので、気になっていた人も多いと思うなりよ。NTTドコモがもたもたしている間に、ライバルのauは「ワンセグ」対応機を2機種発売（三洋電機製「W33SA」、日立製作所製「W41H」）しているだけに、ユーザーからは早期の発売を切望する声も聞かれていたなりね。

そして、ついに「P901iTV」の発売日が決定したなりよ。発売されるのは3月3日（全国一斉）。発売が大きくズレ込んでしまったため、「902i」シリーズも登場しているにも関わらず、型番が「901i」シリーズと同じなのは少々の違和感があるなりが、これは「P901i」をベースに開発されたという意味合いも含めて、昨年9月に発表したときと同じ「P901iTV」のまま発売に踏み切ることになったなりね。それでは簡単に「P901iTV」の特徴やスペックをまとめておくなり。

[P901iTV（パナソニック モバイルコミュニケーションズ製）]
・NTTドコモ初のテレビケータイ。
・ワンセグ＋アナログテレビの受信が可能。
・26万2144色表示に対応の2.5インチ半透過型TFT液晶を搭載。
・201万画素のνMaicoviconカメラを搭載。
・テレビの連続視聴時間はデジタル3時間、アナログ1時間。
・FeliCa（おサイフケータイ）対応（モバイルSuicaも利用可能）。
・外部メモリはminiSDカード。
・本体色はブラックとホワイトの2色。

前述のように「P901i」がベースとなっているモデルのため、現在の「902i」シリーズに搭載されているプッシュトークのような最新の機能は、残念ながら使うことができないなりよ。ただ、それ以外のスペックは高く、テレビも見られる「最上位モデル」と考えて差し支えはなさそうなりね。

実は昨年12月頃にコ○助は「P901iTV」の実機に触れる機会に恵まれ、触り倒してみたなりが、ワンセグの受信感度も良く、操作体系も分かりやすくて、なかなか良さそうな端末だったなりよ。「W41H」と比べてしまうと、ややモッサリとした印象はぬぐえないなりが、これは「W41H」が出来すぎているためとも言えるので、そう大きな問題ではなさそうなりね。プッシュトークなどの機能を必要とせず、テレビケータイが欲しいと思っていたドコモユーザーならきっと満足できる端末だと思うなり。

auが2機種、NTTドコモが1機種の陣容でスタートする「ワンセグ」。メディアとしてブレイクするためには対応端末の普及が課題となるだけに、今後も各キャリアから意欲的に対応端末が投入されることに期待したいものなり。