懐かしの街頭テレビ、東京・汐留の日本テレビ前広場で復活。

2006/02/17 10:37 Written by コ○助

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昔はよく街中で見かけた街頭テレビ、コ○助もよく立ち止まって見た……というわけはなく(笑)。母親が子どもの頃にはすでに家にテレビがあったようなので、街頭テレビをリアルに体験していた話は祖父母から聞く程度。闇市の帰りに街頭テレビでプロレスを観た、なんて話を何度か聞いたことがあるなりよ。テレビ放送が始まった昭和20年代後半、まだテレビが高価で購入できない人たちが多かった時代のことなので、コ○助たちの世代が知らないのは当然のことなりよね。

日本テレビの社史によると、民放初のテレビ局として日本テレビが開局した当初、テレビの普及台数はわずかに3,000台。庶民にとっては高嶺の花の存在だったテレビなりが、テレビ局としては広告収入を上げるために視聴者を増やすことが急務とされていたなりよ。そこで日本テレビの創業者でもある正力松太郎氏の発案により、東京各地の盛り場や主要駅、公園などにテレビを設置。これが街頭テレビの始まりと言われているなりね。

街頭テレビが関東一円に設置されると、テレビにハマる人々が続出。「プロ野球、プロボクシング、 大相撲など、 特に話題のスポーツ中継がある日には、 都心で都電が止まり、窓ガラスが割れ、 百貨店の床が抜けるほどの大混乱を引き起こした」ほど、多くの人を熱狂させたというなり。また、街頭テレビによる視聴者の獲得によって、日本テレビは開局7か月目にして黒字を達成したとあるなりね。

特に人気があったコンテンツは巨人戦、大相撲、そしてプロレスだったなりが、当時のプロレスのヒーローと言えば何と言っても力道山。プロレス好きでなくとも力道山に熱狂した人は少なくないようなりが、そんな力道山をテーマにした映画「力道山」の公開を記念して、16日に東京・汐留にある日本テレビ前の広場「日テレPLAZA ゼロスタ広場」に街頭テレビが設置され、雨の中にも関わらず多くの人が足を止めて力道山の試合に見入ったなりよ。

広場に設置されたのは、最近はどこにでもある大型のスクリーンではなく、ちゃんと街頭テレビを模して作られた40インチの特注テレビ。力道山と覆面レスラーのザ・デストロイヤーとの試合の模様が約40分に渡って流されたというなり。汐留といえば、再開発著しい高層ビル群の一帯。そこに街頭テレビというミスマッチ感がなんとも言えないなりね。

この街頭テレビは17日と18日にも見ることができるので、時間とその放送内容を確認しておくなり。

2月16日(木)19:00〜「力道山VSザ・デストロイヤー」39分52秒(終了)
2月17日(金)18:30〜「力道山VSフレッド・ブラッシー」26分41秒
2月18日(土)14:00〜20:00まで「力道山VSルー・テーズ」18分41秒

なかなか渋いなりね(笑)。よほどの力道山ファンでない限りわざわざ行くようなイベントではないかもしれないなりが、お近くに寄る機会がある人は、ぜひ街頭テレビの雰囲気を味わいに行ってみてくださいなり。

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