食品に表示される「賞味期限」や「消費期限」の違い、皆さんはもう当たり前のように頭の中に入っているなりか？　以前からさまざまなシーンでその違いが語られているので、すでに「違いくらい知ってるよ！」という人も多いと思うなりが、「あれ、どっちが食べたら危険なんだっけ」という人もいるかもしれないなりね。せっかくなので、簡単に「賞味期限」と「消費期限」のポイントをまとめておくなり。

「賞味期限」……おいしく食べられる期間のこと
「消費期限」……安全に食べられる期間のこと
※製造日から（当日含める）だいたい5日以内に、急速に品質が低下する食料品については、消費期限が使われる。例）生鮮食料品、生の加工食品（弁当など）

ということで、身体に何らかの危険を及ぼす可能性があるのが「消費期限」のほう。「賞味期限」は、期限が切れたらおいしくはなくなるかもしれないなりが、すぐには身体に悪影響を及ぼす類のものではないなりね。このふたつの表示を混同してしまうと、「まだ食べられるのに捨ててしまった」とか、「危険なのに食べてしまった」ということが起きかねないなりよ。皆さんも十分におさらいして、頭に叩き込んでおいてくださいなりね。

さて、甲南女子大学人間科学部の奥田和子教授が学生とその家族を対象に調査を行ったところ、全体の約4割が「賞味期限が過ぎたら捨てる」と答えたというなり。これはつまり、しっかりと「賞味期限」の意味を理解していない人が多いとも言えるわけなりが、この結果を受けて奥田教授が「賞味期限切れの食品がいつまでなら食べられるのか」について実験を行っているなりね。

実験方法は「食パン、ヨーグルトなど9食品を開封し、冷蔵庫などで保管しながら1週間ごとに食べ、いつまで食べられるか記録した。『見た目の色や形』『におい』『うまみ』『酸味』『ぱさぱさ度』などを基準に5点満点で評価した」（毎日新聞より）。どのような結果になったのか、一部を見ておくと。

［期限切れ後、何日まで食べられるか（一部抜粋）］
食パン／6週間　冷蔵庫で保管
菓子パン／3週間　冷蔵庫で保管
絹ごし豆腐／3週間　5度に設定した冷蔵庫で保管
ヨーグルト／3週間　5度に設定した冷蔵庫で保管
チーズ／1週間　5度に設定した冷蔵庫で保管
クッキー／6週間　22度の室温で保管

水分の飛んでいるクッキーの保存が利くのは分かるなりが、水分の多い豆腐やチーズ＆ヨーグルトなどの乳製品も意外と食べられるものなりね（笑）。この実験は「期限切れ後」に行われているので、事実上はもう1週間くらいは長くても平気そう。賞味期限が切れたからと言って、すぐに捨てる必要がないものは多そうなりね。まあ、さすがに生モノなどの見た目が明らかに変化していくようなものはヤバイと思うなりが。

皆さんも「賞味期限」と「消費期限」を改めて確認して、食べ物を無駄にしないようにいたせませう。