「ブロークバック・マウンテン」効果? 舞台の州が人気に。

2006/02/06 11:19 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ウォール真木が最近のめり込んでいる映画といえば、Narinari.comでももうお馴染み「ブロークバック・マウンテン」。30歳過ぎて、なにイキナリ純愛映画に燃えているのかと、自分でツッコミいれてます(笑)。でも実際、今アメリカでこの作品の人気を支えているのは、30代以上の女性ファンだという話もどこかで聞いたような……。そりゃ演技も容姿もイケまくっているヒース・レジャーとジェイク・ギレンハールが、これまた素晴らしい風景の中で、禁断の愛を演じているんですから、そりゃ女性でも無視できません。

さて、その「ブロークバック・マウンテン」の舞台となったのがアメリカ中西部、ワイオミング州。周囲をモンタナ、サウスダコタ、ネブラスカ、コロラド、そしてユタの各州に囲まれ、山岳地帯が広がり、四角形の形をしています。日本ではイエロー・ストーン国立公園のある場所としてご存知の方も多いかと。主な産業は農業および鉱工業。俗称が「カウボーイ・ステイト」と呼ばれるほど、いわゆるアメリカン・ウエスタンを代表する土地柄です。

実際ワイオミング州には、先の「イエロー・ストーン」以外には名所が沢山あるワケでもなく、旅行先としてはあまり魅力的な場所とはいえません。ですが最近「ブロークバック・マウンテン」の影響でか、同州に観光目的の問い合わせが相次いでいるのだとか。実際映画が撮影されたのはカナダなんですが、それでも作品の舞台となった場所を訪れたいと考えるファンは多いらしいです。

同州で働く、旅行・観光部門責任者のミチェル・ハワード氏はこの映画の相乗効果に驚くとともに、今後は観光産業に力をいれていく計画も検討中だとか。また映画産業に対してロケーション誘致などで協力し、地元で映画スタッフを養成する抱負もあるそうです。

大量資金をつぎ込んで製作されるコンピューター・グラフィック映画も素敵ですが、生の自然を背景に撮影される作品もまた息を呑む美しさです。ワイオミングの広大な風景がもしかしたら将来映画に使われるようになるなんて、考えただけで素敵かもしれません。

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