ソニー「盛田遺産」を切り捨て、創業者事業に大なた。

2006/02/04 20:26 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


先日、「AIBO」や「QRIO」を含むエンターテインメントロボットや、カーナビを含めた車載機器など、7項目9カテゴリーの事業の具体的な整理・縮小方針を発表したばかりのソニー。「墜ちたブランド」の再生に向けて、痛みの伴う改革に乗り出しているなりが、今度は新たに小売り関連の4事業を分離・独立させる方向で検討を始めていることが明らかになったなりよ。この4事業、いずれも創業者の故・盛田昭夫氏が事業多角化の一環で立ち上げたもの。今まで「聖域」として手が加えられてこなかった分野なりね。

日本経済新聞や夕刊フジなどの報道によると、検討を進めているのはソニーグループが全額出資をしている4事業。夕刊フジには関係者のコメントが紹介されているなりが、この4事業についての見直しは「大賀典雄氏や出井伸之氏らソニーの歴代トップの懸案事項として引き継がれたが、誰も手が出せなかった」ほど、大きなことだというなり。長年手をつけなかったのは、経営的には何ら問題がないほどソニー本体が好調だったからとも言えるなりが、いよいよそうも言っていられない状況になっているのは言うまでも無いなり。

それでは、どの事業が対象となっているのか、簡単に見ておくことにするなりね。

・「ソニープラザ」(輸入雑貨)
・「マキシム・ド・パリ」(フランス料理、ケーキ)
・「ソニー・ファミリークラブ」(通信販売)
・「B&Cラボラトリーズ」(化粧品製造販売)

ソニーの小売り事業の中では中心的な存在でもある「ソニープラザ」や、いちごをふんだんに使った「ミルフィーユ」がスイーツ好きの間で大人気の「マキシム・ド・パリ」なども分離させることになるなり。それにしても、いくら事業多角化の一環だったとはいえ、まさか「マキシム・ド・パリ」がソニー系列の店だったとは……。思いも寄らなかったのでちょっと動揺(笑)。でも、言われてみれば、東京・銀座のソニービルに店が入っていたし、納得なりよ。

さまざまな分野で事業の見直しをはかり、復活に向けた必死の取り組みを始めているソニー。何年か後には、輝かしいソニーブランドが復権するよう、頑張って欲しいものなり。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.