「ソニーが社運を賭けている」といったら言い過ぎかもしれないなりが、ソニーのみならず、業界やユーザーからも大きな成功を期待されている次世代ゲーム機「プレイステーション3」。当初、「2006年春」をめどに発売されるとアナウンスされていたなりが、なにやらその雲行きが怪しくなってきたなりよ。あと2〜3か月もすれば「プレイステーション3」で遊べると思ってワクワクしていた人にとっては、悲しい情報が流れているなりね。

ロイター通信によると、アメリカの大手ゲームソフト会社エレクトロニック・アーツのプロブスト最高経営責任者が2日、アナリストとの電話会議で「プレイステーション3」の発売時期について触れ「10〜12月期と予想している」と発言。ソニーの関係者ではなく、外部のソフトメーカーの幹部からの情報というのが何とも信憑性の判断が難しいところなりが、エレクトロニック・アーツは世界規模の超大手メーカー。内々にはソニーから発売時期に関する説明があったとしても不思議ではなく、この発言が「『プレイステーション3』の発売は10月以降ではないか」との観測を加速させているなりね。

もし、本当に半年以上も発売時期がずれ込むとしたら。「プレイステーション3」の記録媒体として採用される次世代DVD「ブルーレイ・ディスク（Blu-ray Disc）」の著作権保護技術の決定が、当初予定よりも遅くなったことが影響を及ぼしている可能性は否定できないなりよ。また、昨年12月に発売されたマイクロソフトの「Xbox360」が、日本で極度の不振に陥っていることも微妙に影響している可能性も。次世代ゲーム機競争の火ぶたを切って発売された「Xbox360」なりが、その出足の鈍さゆえ、ソニーが「プレイステーション3」の発売を急かす理由がなくなったとも考えられるなりね。

ちなみに、エレクトロニック・アーツのプロブスト最高経営責任者は任天堂の「レボリューション」の発売時期についても「（プレイステーション3と）同時期」と発言しているなりよ。もし2つのハードが2006年の年末商戦に向けて発売されるようなことになれば、「Xbox360」はややフライング気味に競争のスタートを切ってしまったことになるなりね。そうなると、「Xbox360」は発売時期を見誤ったとの見方も、のちのち出てくるかもしれないなりね。

果たして本当に「プレイステーション3」は10月以降に延期されるのか。そして「レボリューション」も同時期の発売となるのか。両社からの正式なアナウンスが待たれるところなり。