昔からあるものながら、近年、急激な進化を遂げている家電のひとつが家庭用洗濯機。その代表格とも言える「ななめ式ドラム洗濯機」は、2004年にブレイクして「ヒット商品番付」の大関に番付されほどの人気となったなりが、ほかにもマイナスイオンを放出するものや乾燥機と合体したものなど、ひとえに洗濯機と言ってもさまざまな種類の製品が世に送り出されているなりよね。そんな各社が新しい機能の追加を競う洗濯機のラインアップに、またしても魅力的な製品が加わったなりよ。

それは「空気で洗う」がコンセプトの洗濯機。三洋電機が3月11日から発売するドラム式洗濯乾燥機「アクア AWD-AQ1」は、空気をオゾンに変えることで、衣類を除菌・消臭する「エアウォッシュ」機能を搭載したスグレモノなりね。価格は262,500円とかなり高額な部類に入るなりが、機能的にはグッと魅せるものがある製品なりよ。「アクア AWD-AQ1」がどのように優れた製品なのか、搭載されている2つの「世界初」の機能を簡単に見ておくなりね。

・水を使わずに空気で洗う「エアウォッシュ」機能。
→たばこや日常生活のニオイ。水洗いやクリーニングに出すまでもないとはいえ、少し気になるニオイや雑菌。そうしたものを水を使わずに洗浄することができるのが「エアウォッシュ」機能なり。具体的にはドラム内の衣類に、強力な酸化作用を持つオゾンを含んだ空気を噴射、細菌の細胞壁を破壊もしくは分解することで、除菌や消臭ができるという仕組みなりよ。洗濯にかかる時間は約30分程度。洗濯層を「回さない」コースも用意されているため、衣類を傷めたり型くずれさせることなく洗うことができるのも嬉しいなりね。

・空気ですすぎの水を浄化する「アクアループ」機能。
→最後のすすぎで使用した水を貯水タンクに貯め、マイクロバブル状（微細気泡）にしたオゾンを注入することで除菌・浄化。水をムダにせず、使い続けるのが「アクアループ」機能。この機能により、同種の家庭用ドラム式洗濯乾燥機としては最も少ない使用水量で済む、環境に優しい洗濯機となっているなり。

前者の「エアウォッシュ」機能は、三洋電機に取材したITmediaによると「最近、衣類用の除菌・消臭スプレーが人気だが、エアウォッシュは洗濯機の中でスプレーをかけるようなもの」。いまや一家に一個が当たり前になった「ファブリーズ」を代表とする消臭スプレーと同じような効果が、特に薬品を使うことなく実現できるのが「エアウォッシュ」機能なりよ。使用するのが空気だけなので、そのあたりも安心なりよね。

後者の「アクアループ」機能は、同じ水を永遠に使えるわけでは無いなりが、少しでも使用水量を減らそうという工夫が見られる良い機能なりよね。エコロジー云々はともかく、単純に経済的なのはグッド。まあ262,500円と初期投資がかかるので、どこまでコストが軽減されるかは実際に使ってみないと何とも言えないところなりが（笑）。でも、価格はそう遠くない将来に下がってくるはず。こうした機能がもう少し安い価格の製品にも搭載される日が一日でも早く来ることを願うばかりなり。