全米映画俳優組合(SAG)賞、受賞者が決まる。

2006/01/30 14:48 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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今夜授賞式が行われた全米映画俳優組合(Screen Actors Guild -SAG-)賞。先ほどその授賞式の結果をリアルタイムでお伝えしました。この賞は2005年度にスクリーンで活躍した俳優たちをTVおよび映画部門それぞれで労うと同時に、その結果は3月に発表されるアカデミー賞のノミネートにも影響するといわれている重要なアワードでもあります。

さて、先の全米映画監督組合(Directors Guild of America -DGA-)賞では、先ほどお伝えしたとおり「ブロークバック・マウンテン」のアン・リー監督がその栄冠を手にしました。そしてSAG賞の方では下記のように受賞者が決定。

■主演男優賞
フィリップ・シーモア・ホフマン、「カポーティ」

■主演女優賞
リース・ウィザースプーン、「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」

■助演男優賞
ポール・ジアマッティ、「シンデレラマン」

■助演女優賞
レイチェル・ワイズ、「コンスタント・ガーデナー」

■アンサンブル演技賞
「クラッシュ」

■特別賞("Lifetime Achievement Award")
シャーリー・テンプル

フィリップ・シーモア・ホフマン、リース・ウィザースプーン、レイチェル・ワイズの3人はゴールデン・グローブでも受賞者に名を連ねていますね。この3人がアカデミー賞でどれだけ貢献するのか、楽しみです。

アンサンブル演技賞はこのSAG特有の俳優たちによる「共同演技」を称える賞で、同賞授賞式でも1番最後に発表される重要度の高いアワードです。その名誉を今年ゲットしたのは「クラッシュ」。数年前に同じタイトルで衝撃的な内容の洋画がありましたが(さらに日本でもまたまた同じタイトルの映画がありましたが……)、それとはまったく別物の作品です。紛らわしいですな(笑)。いろいろな職業、社会的スタンス、階層、人種の人々が、ひとつの事故をきっかけに入り乱れていくストーリーなんだそうです。

出演者はサンドラ・ブロック、ブレンダン・フレーザー、マット・ディロン、ライアン・フィリップ、リュダクリス(ラッパー)などなど……、豪華けんらん。授賞式でも受賞スピーチのためにステージに上がった彼らを見て一言「なんつー贅沢な(笑)」と思ったものです。

しかしウォール真木が個人的に残念に思ったのは「ブロークバック・マウンテン」がSAG賞では健闘できなかったこと。主演男優賞(ヒース・レジャー)、助演男優賞(ジェイク・ギレンホール)、助演女優賞(ミシェル・ウィリアムズ)、そしてアンサンブル演技賞の4部門で候補に挙がっていたものの、受賞者はゼロ。

すばらしい作品であることは先のゴールデン・グローブ賞(作品賞、監督賞、脚本賞など4部門を受賞)でも証明されているだけに、キャラクターを見事に表現しきった俳優たちの演技の素晴らしさが評価されなかったのは残念。でも他のノミネート俳優たちも当たり前ながら、かなり強敵だったので仕方がないかなぁ……。

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