ジョディ・フォスター、3年ぶり主演作「フライトプラン」を語る。

2006/01/29 15:22 Written by コ○助

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(※本文中に作品の内容の一部ネタバレがある可能性があります。ご注意ください。)

2002年の「パニック・ルーム」以来、久しぶりのジョディ・フォスターの新作として話題に上ることも多い映画「フライトプラン」(ロベルト・シュベンケ監督)。密室のはずの航空機内で、一緒に搭乗した娘が謎の失踪を遂げる……という、触りだけ聞いてもグイグイ引き込まれそうなサスペンス作品なりが、そんな「フライトプラン」について、プロモーションのために来日したジョディ・フォスターが読売新聞のインタビューに答えているなりよ。

「(設定がパニックルームと似ているのは)似ているけれど、あくまでも偶然」
「(心を捉えたのは)振り返った瞬間に子供の姿がなく、しかもその子を救う手段が何もないという恐怖」
「(ロベルト・シュベンケ監督は)映画通、音楽通で、グルメ・シェフでもある。そして何より大衆にアピールすることの大切さも分かっている」

そうそう、ジョディ・フォスターが娘のいる母親役で、その娘を守るために密室であれやこれや……というのは、まさに前主演作の「パニックルーム」と同じような展開。本人は「偶然」と語っているなりが、「設定が違うだけで中身が一緒」というハリウッド映画にありがちなパターンにハマっている感は否めないところなり。

コ○助も「フライトプラン」は観てきたなりが、どうしても「え、なんでそうなるの?」的な「粗」が目立って仕方がなかったなりよ。まず、ひとつひとつのストーリーに必然性が感じられないのが問題。事実の積み重ねの上に結果があるのではなく、最初から結果を決め打ちして、用意した箱の中に無理矢理ストーリーを詰め込んでいる感じがヒシヒシと伝わってくるなりね。この無理矢理感が画面を通して伝わってしまい、どうも脚本をうまくまとめきれていない印象が強く残ってしまったなり。

そして、終わり方も何だかアッサリまとめすぎなのも問題。ストーリーの中盤あたりから、「だいたいこういうまとめ方になるのだろうな」と予測が付くなりが、まさにそのまんま。何のひねりもなく、シンプルに終わってしまうのが残念だったなりよ。せっかくジョディ・フォスターを起用して、最新の航空機を使った密室劇という「オイシイ」設定なのに、もったいないなりねぇ。

とはいえ、これらはあくまでもコ○助の個人的な印象。感じ方は人それぞれなので、気になる人はぜひ劇場でチェックしてみてくださいませ。

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