全国に広がる「節分には恵方巻」、昨年「食べた」は62%に。

2006/01/26 11:22 Written by コ○助

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恐らく10年前には存在すら知らない人のほうが多かったであろう「恵方巻」なりが、近年のコンビニやスーパー各社の販売体制の確立と大々的な宣伝も手伝って、いまやすっかり「節分には恵方巻」が根付き始めているなりよね。昨年の「恵方巻き市場」は推定で144億円にも達するというデータがあるほど、流通業界においては無視できない存在となっているなりが、実際のところ「恵方巻」はどの程度認知され、食べられているのかをミツカンが調査しているなりよ。

この調査は昨年の2月、実際に「恵方巻」が消費されたタイミングで実施されたもの。これによると、「恵方巻」を「知っている」と答えた人の全国平均は88%とかなり高い割合だったなりね。2004年は77%だったので、大幅に認知度がアップしていることが分かるなり。また、「実際に食べた」と答えた人の全国平均は62%。2004年は39%だったので、流通各社の販売努力が如実に結果として表れていると言えそうなり。

地域別では「知っている」が96%、「実際に食べた」が85%だった近畿地区がいずれも最高で、しっかりと生活に溶け込んでいるのが数字に表れているなりね。逆に両方とも最低値だったのは首都圏で、「知っている」が82%、「実際に食べた」が48%にとどまっているなり。確かにコ○助の周囲で「恵方巻食べた」という人はあまりいないかも……。コンビニではよく見かけるなりが、あまり売れているようには見えないなりよ。正確な数字は分からないので何とも言えないなりが。

せっかくなので、「恵方巻」についてお勉強を。「恵方巻」は、節分の夜にその年の「恵方」(歳徳神がいる方向。今年は南南東)を向き、無言のまま巻き寿司を丸かぶりして、一年の健康、幸福、商売繁盛などを願うという関西の習慣のこと。ミツカンの説明によると「冬から春への節に当る節分の日に、正月のおせち料理と同じようにご馳走を食べた昔は、『のり』や『卵』や『白米』は貴重品。さらに、巻きずしのなかの『高野豆腐』で高野山に、『かんぴょう』で大津のかんぴょう神社のご利益にあやかろう」との意味があるよ。なので、最近よく見かけるエビやマグロなどが入り、単なる豪華太巻きにしか見えない「恵方巻」は、もはや「恵方巻」の本来の意味とは違ってきているのかもしれないなりね。

起源については諸説あるなりが、一般的には「江戸時代末期から明治初期にかけて、船場の商人が商売繁盛と無病息災を願って始めた風習」と言われているなり。ただ、この風習が世間に広がり始めたのは、約20年前に海苔業者の団体「大阪海苔問屋協同組合」が海苔の需要拡大策の一環としてPR大作戦を展開してから。つまり、関西の風習が自然に広がったわけではなく、あくまでも「商業的な行事」として海苔業界や流通業界によって作られている感が否めないなりよ。だから悪いということでは無いなりが、同じ節分の行事でも「豆まき」とは趣を異にするものだということは、理解しておいても良いかと。

皆さんは今年の節分、「恵方巻」を食べる予定はあるなりか?

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