楽天の野村克也監督、「予告先発」などに異議申し立てへ。

2006/01/22 16:32 Written by コ○助

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野球に詳しくなければ分からないかもしれないなりが、一見同じに見えるセ・リーグとパ・リーグの野球には、実は異なるルールが存在しているなりよ。代表的なのは「指名打者(DH)」制度。パ・リーグにのみ導入されているこの制度は、守備には就かない「打撃専門職人」を打順に組み込み、投手もまた打席には立たずに投球に集中することができるもの。1番から9番までの打順がすべて野手で埋められることで、セ・リーグに比べるとより攻撃的な野球が楽しめるという特徴があるなり。メジャーはアメリカン・リーグとナショナル・リーグの2リーグに分かれているなりが、やはりアメリカン・リーグのみ指名打者制度が導入されているなりね。

同じように、パ・リーグにのみ導入されているルールに「予告先発」があるなり。その名の通り、予め次の試合に先発する投手を両チームが発表するというもので、1983年から導入されているなりね。当初は日曜日の試合のみに適用されていたなりが、現在はパ・リーグの公式戦はすべてが対象。その狙いはどの投手が登板するのかをファンに知ってもらうことで、試合への関心を高めてもらうこと、メジャーでは一般的なこともあり、メジャースタイルを追求すること、などが挙げられるなり。

ところが、「先発投手が誰なのか、それを予想しながら打順を組む監督同士の駆け引きこそが醍醐味」と感じるファンも少なくなく、また、現場の監督の中にも「予告先発」に不満をぶつける人が何人もいるなりね。その代表的な一人が野村克也監督。以前から「予告先発」には否定的な立場を取ってきたなりが、楽天の監督に就任したことで、パ・リーグの内部から制度改革の提案をしていくというなりよ。

サンケイスポーツによると、野村監督は25日に開催される監督会議の場で「予告先発」をはじめとする3つのルールに対して異議を申し立てる考えだというなり。具体的には「予告先発」「ベンチ内へのメガホンの持込みの禁止」「ネット裏のスコアラーからの情報伝達の禁止」の3つ。いずれもセ・リーグにはないパ・リーグ独自のルールで、野村監督が掲げる緻密な野球にはそぐわないルールとも言えるなりよ。

パ・リーグの他5球団が同調するかどうかは分からないなりが、「予告先発」に積極的な姿勢のロッテのボビー・バレンタイン監督や日本ハムのトレイ・ヒルマン監督は反発しそうな雰囲気。メジャーでは「予告先発」が一般的なものなので、ファンサービスのためにも変える必要がないと主張すると見られているなりね。

個人的には「予告先発」はあまり嬉しくは無かったりするなりよ。球場に到着して、先発投手と打順が発表されたときに、「今日は○○投手でいくのか!」という驚きや、「あーあ、完全に先発読み違えた打順だ(左打者ばかり並べてたり、とか)」とぼやきがあるほうが、ファンは楽しいような気がしてならないなりね。まあ、それもちょっとマニアックな楽しみ方なのかもしれないなりが……。

果たしてパ・リーグの「予告先発」はどうなるのか。25日の監督会議に注目なりね。

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