映画「THE 有頂天ホテル」出演の役所広司インタビュー。

2006/01/20 20:50 Written by コ○助

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(※本文中に作品の内容の一部ネタバレがある可能性があります。ご注意ください。)

2001年の映画「みんなのいえ」以来、久しぶりの三谷幸喜監督作として公開が待ち望まれてきた「THE 有頂天ホテル」。通常の映画では考えられないような超豪華なキャストを三谷幸喜がどのように料理するのかに注目が集まっていたなりが、皆さんはもう実際に劇場で観てみたなりか? 

コ○助は公開日に観てきたなりが、まあ良くも悪くも三谷幸喜らしい群像劇だった、というのが正直な感想。シーンの切り替えや「1シーン1カット」を徹底していたあたりには三谷幸喜のこだわりを感じるものの、やや風呂敷を広げすぎて、個々の描写が薄っぺらくなってしまった印象が否めなかったなりね。大きな山場と感じさせるような部分もなく、事前の期待が大きかったせいもあると思うなりが、三谷幸喜作品としては平々凡々な出来に感じてしまったなりよ。同じ豪華キャストの群像劇でも、初監督作品だった「ラヂオの時間」のほうがコ○助はグッと来るものがあったなりね。まあ感じ方は人それぞれ。ぜひ劇場に足を運んでみて欲しいなりよ。話題作には違いないなりからね。

さて、そんな「THE 有頂天ホテル」に主演しているのが役所広司。大みそかのホテルでさまざまな出来事に翻弄される副支配人役を演じているなりが、三谷幸喜監督作に初めて出演(脚本作は3作出演)して感じたことや、どのような点に留意して演じたのかなどについて読売新聞のインタビューに答えているなりよ。

「それぞれに物語があり、それがコンパクトにまとまってうまく交差していく。三谷さんならではの見事な作り」
「すごいプレッシャーでしたね。台本だと笑えるのに、人が演じると笑えなくなるのでは、という恐怖。三谷さんの台本で芝居をする時はいつもそれが怖い」
「時には笑いをつかみにいくことも必要なんでしょうが、ここは笑えると思って演じない方が成功すると思う」
「もちろん、この監督とやってみたいと思えば、米国でも中国でもイランへでも行きます。でも、基本的には日本映画。仕事がある限り、ここで頑張っていきたい」

確かに、同時に並行して進む9つもの物語を最後に紡ぎ上げることができるのは三谷幸喜の力量があればこそ。ただ、尺が限られている映画として考えたら、9つはちょっと詰め込みすぎなのかも。全体的にメリハリが弱く、ダラッとした雰囲気のままストーリーが展開してしまうのも残念な感じだったなり。

とはいえ、何も小難しいことを考えずに、豪華なキャストを堪能できる映画として観れば、楽しめる作品には違いないなりね。変に思い入れを持っているとガッカリすることになりそうなりが、軽い気持ちで観れば、軽いノリで楽しめるはずなりよ。明るい、華やかなな邦画が観たい人はぜひぜひ。

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