プロ野球10球団がレンタル移籍に前向き、今季から導入へ。

2006/01/17 10:15 Written by コ○助

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サッカーにはあって、野球にはないもの。以前から選手の流動性を高めるために導入が検討されてきたレンタル移籍制度なりが、いよいよプロ野球への導入が現実味を帯びてきたなりよ。多くのファンにとって愛着のある選手が他球団に移籍するのは悲しいことなりが、レンタル移籍制度があれば、活躍の場を失ったベテラン選手や出場機会に恵まれない若手選手が「武者修行」に出ることを重く受け止める必要もなく。もちろん選手にとっても活躍のチャンスを与えられる、誰もが幸せになれる制度と言えそうなりよね。

これは昨年12月に開催されたプロ野球実行委員会で楽天から提案された議題を、16日に行われた選手関係委員会・国際関係委員会の合同会議の席で改めて議論したもの。基本的には12球団のうち中日とソフトバンク以外の10球団は、レンタル移籍制度の導入に概ね前向きな姿勢を示しているなりよ。消極派と伝えられる2球団も拒否というわけではなく、内容に問題がなければ賛成するという柔軟姿勢のため、導入に大きな障壁は存在していないなりね。

ただ、導入にあたっていくつか問題があり、今後は問題解決に向けてのルール作りを進めていくことになるなりよ。どのような問題点が指摘されているのかを簡単にまとめておくと。

・選手異動の活発化に伴う球団機密の漏えいへの懸念。
・各球団の年俸査定方法の違い。
・レンタル移籍先の球団でけがをした際の取扱い。
・レンタル期間やレンタル移籍料の策定。

いずれも各球団が合意できる常識の範囲内での決めごとなので、それほど大きな問題という感じでは無いなりか。もともと選手会もレンタル移籍制度の導入には前向きのため、現場側からの反発もなし。円満なカタチで新制度が導入されることになりそうなりよ。

導入の時期に関しては試験的な意味合いを含めて「今季から」が有力。各球団とも導入後に何か問題があれば随時修正していくとの方針を認めているようなので、いくつかのルールが決まり次第、すぐにでもスタートすることになるなりね。

基本的に交換要員や多額の金銭を必要としないレンタル移籍制度は楽天のような新興球団にメリットが大きく、ほかの球団にとってはそれほどのメリットがあるわけでは無いなりが、戦力均衡の観点から言えば避けては通れない議題。今後、楽天に続く新規参入球団が現れる可能性を排除しないためにも、この制度を上手く軌道に乗せられると良いなりね。選手の流動性が高まることがプロ野球の活性化に繋がることに期待したいものなり。

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