16日の夕方に突然飛び込んできた大きなニュース。近年、良くも悪くも世間を賑わせてきたライブドアに東京地検特捜部が捜査のメスを入れたなりよ。容疑は証券取引法違反（風説の流布）。六本木ヒルズの森タワー内にある本社と、その脇にあるマンション「六本木ヒルズレジデンス」内の堀江貴文社長の自宅で家宅捜索が行われているなりね。

容疑がかけられているのは、2004年10月に発表された「バリュークリックジャパン」（現在のライブドアマーケティング）による出版社「マネーライフ社」の完全子会社に関する一件。発表よりも前、マネーライフ社は事実上ライブドアの傘下にあったにも関わらず、株価をつり上げるためにあえて虚偽の発表を10月に行ったことが「風説の流布」にあたると判断されたなりね。

家宅捜査は現在（16日午後9時）も行われており、捜査の結果如何によっては堀江社長も刑事責任を追及される可能性も。証券取引法違反（風説の流布）の場合には5年以下の懲役か、500万円以下の罰金が科されるなり。プロ野球参入騒動、ニッポン放送の買収騒動、衆議院選挙出馬と、IT業界の寵児のように扱われてきた堀江社長は、今回の一件で窮地に立たされることもあり得るなりよ。

当の堀江社長はテレビのニュース番組のインタビューなどに対しては「思い当たる節がない」と語っており、疑惑を完全に否定。実際に罪を犯したのかどうかは今後の捜査の進展を待つしか無いなりが、家宅捜索が入った現時点ですでにライブドアの企業イメージはまたしても……と、皆まで言う必要は無さそうなりか。

なにか続報が入り次第、この話題は随時追記していくことにするなり。

（22:20追記）
今回、ライブドアにかけられた容疑と、その内容は次のとおり。

「偽計取引」容疑
・2004年10月に「バリュークリックジャパン」（現在のライブドアマーケティング）が「マネーライフ社」の買収を発表したが、これより4か月前にライブドアがすでに「マネーライフ社」を買収済みだった。
・それにも関わらず、あたかも「バリュークリックジャパン」が新たにM＆Aを仕掛けて買収したのを装い、「買い」材料のように煽った。

「風説の流布」容疑
・ライブドアマーケティングの平成16年第3四半期業績発表（売上高7億5900万円、経常利益7200万円、当期純利益5300万円）の数字が水増しされている可能性が高い。

☆識者のコメント
永沢徹弁護士「今回はあくまでも子会社の取り引きについてだが、ライブドア本体についても視野に入っているだろう」（テレビ朝日系「報道ステーション」より）