欧米での好調とは裏腹に、日本国内から聞こえてくるのは販売不振のニュースばかり。「もうXbox360の話題は要らない」との声も聞こえてきそうなりが、スタートに失敗したからこそ、今後どのように展開していくのかは気になるところなり。ソニーと任天堂のライバル2社が新ハードを投入する今年、時間が経てば経つほど新味が薄れる「Xbox360」は苦戦を強いられる可能性も否定できないだけに、早急な「次の一手」が待たれるなりよね。
そんな「Xbox360」を日本国内でどのように軌道に乗せていくのか、「Xboxのキーマン」と呼ばれるマイクロソフトのピーター・ムーア氏がITmediaのインタビューに答えているなり。興味深い内容だったので、少し見ておくことにするなりね。
「アメリカやヨーロッパでは、とても大きな期待を受け、過去に発売されたゲーム機でも例がないほどの売れ行きを示しています」
「(日本での低迷は)本体と同時発売のタイトルが6本しか用意できなかったというのが大きな要因だと思います」
「Xbox 360では長期に渡ったソフト供給体制を整えていて、坂口さんの『ブルードラゴン』をはじめ有力なタイトルが今後継続して提供されていきます」
「日本市場では、短時間での成功を目指しているのではなく、長期的な戦略で日本市場に取り組んでいます。今後も日本市場に対して高い優先度で取り組んでいくつもりです」
欧米で売れている、売れているというニュースは飛び込んでくるなりが、実際どれほど売れているのかはイマイチ把握しづらいところ。でも、ピーター・ムーア氏の説明によれば「過去に発売されたゲーム機でも例がないほどの売れ行き」ということなので、相当な大ヒットを記録しているなりね。日本との温度差が面白いなり。
ピーター・ムーア氏は日本での低迷の原因を、本体と同時発売したゲームが6本と少なかったから、と分析しているなり。当初の計画では12本を同時発売する予定だったようなりが、「世界同時発売」の戦略を優先させるために、あえて6本で発売に踏み切ったことが裏目に出てしまった……ということなりね。ただ、これからは話題作が目白押しなので、長期的な視野で日本市場に取り組むと語っているなりよ。「日本市場はマラソン」とも。
ちなみに、今後発売が予定されている「Xbox360」のビッグタイトルをいくつか見ておくと。セガ時代に「スペースチャンネル5」などを手がけた水口哲也氏による「
ナインティナインナイツ」、「ファイナルファンタジー」シリーズの生みの親である坂口博信氏と、「ドラゴンボール」などでおなじみのマンガ家・鳥山明氏がタッグを組んだ「
ブルードラゴン」、同じく坂口氏と「スラムダンク」などでおなじみのマンガ家・井上雄彦氏、直木賞作家の重松清氏、ファイナルファンタジーシリーズの大半の曲を手掛けた植松伸夫氏が集結した「
ロストオデッセイ」など、コアなゲームユーザーのみならず、ライトユーザーでも「おおっ」と思うようなタイトルが並んでいるなりね。
これらのキラータイトルが、マイクロソフトの期待通りに「Xbox360」の起爆剤となるかどうか。ゲームユーザーの審判が待たれるなり。