施設の老朽化などを理由に5月14日をもって閉館する東京・秋葉原の「交通博物館」。1921年(大正10年)に当時の鉄道省が「鉄道開業50年記念事業」の一つとして、東京駅に併設するカタチで開館した「鉄道博物館」が前身なりが、現在の地に1936年(昭和11年)に移転してからも70年に渡って多くの人に愛されてきた博物館なりよ。閉館後はさいたま市(最寄り駅は埼玉新都市交通の大成駅)に移転。2007年10月14日の鉄道の日に「鉄道博物館」として新たにスタートを切ることがすでに決定しているなりね。
この「交通博物館」、かつて東京駅が開業する以前に中央線のターミナル駅として機能していた万世橋駅(1943年に廃止)の駅舎の一部をそのまま利用していることは、鉄道ファンの間ではよく知られている話。現在も残されている万世橋駅の駅舎は開業当時のものではなく、関東大震災(1923年)での消失を受けて再建された2代目のものなので、実際に使われたのは30年程度だったなりよ。駅舎としては短命に終わったなりが、総レンガ作りの立派な駅舎だったと言われているなりね。
万世橋駅の遺構は原則非公開とされ、長年一般の人の目に触れることがなかったなりが、2001年に「交通博物館」の開館80周年を記念して、廃止後初めて駅の構内が一般公開されるイベントが開催されているなり。このイベントに参加した人のレポートなどを読むと、ホームまで上る階段など、今でも結構しっかりと残されていたというなりよ。コ○助も小学校の頃から中央線利用者なので、万世橋駅への思い入れが強く、ぜひ一度は遺構を見てみたいと思い続けているなりね。
さて、そんな万世橋駅の遺構が「交通博物館」の「さようならキャンペーン」の一環として、1月11日から4月28日までの長期に渡り、完全予約制ながら一般公開されることが明らかとなったなり。このチャンスを逃してしまうと、もう二度と中を見ることができない可能性もあるだけに、コ○助を含めて万世橋駅に思い入れがある人は、見に行かないわけにはいかないなりよ。
[旧万世橋駅遺構公開](交通博物館の入館料のみ必要)
期間:2006年1月11日(水)〜4月28日(金) 【予約制】
時間:10:00〜16:40(見学時間:平日20分、土日祝15分)
見学回数:1日につき平日17回、土日祝26回
定員:1回20名(事前予約枠10名+当日予約枠10名)
申込み・問い合わせ:交通博物館さようならキャンペーン事務局
電話:03-3678-3683(9:30〜17:00) ※12:00〜13:00除く
※事前予約は参加希望日の2日前までに。
1日に平日は17回、土日祝は26回も公開されるので、仮に予約が殺到したとしても希望者は見られるような気もするなりが、終わりが近づけば近づくほど混雑が予想されるだけに、確実に見たい人は早めに予約したほうが良いかもしれないなりね。興味のある人はぜひぜひ。