19億円の宝くじ当選者、名乗り出ないために当り券が失効。

2006/01/06 13:37 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ウォール真木がイギリス在住時代に始まった英宝くじ。数年間は買い続けていましたが、50ポンド(約1万円)を当てたのが個人の最高当選金額でしたねぇ。これは毎週の抽選でジャックポット(1等賞)当選者がいない場合、その賞金が次週に持ち越される、キャリーオーバーという制度のため、どんどんその金額が膨らんでいく可能性があるというもの。日本にも「ロト6」がありますが、これと同様のシステムです。

ところでこの英国営宝くじ、当選した場合は180日以内に届け出ないと有効期限が切れてしまいます。せっかくキャリーオーバーされて高額になった1等賞が当たっても、6か月過ぎたあとではその当たりくじは紙くず同然。気をつけましょう。せっかく億単位の現金が当っても、忘れてしまえば消えてなくなります(涙)。

さて英国はドンカスター(競馬場で有名)周辺にて、昨年7月にこの宝くじを購入した人がおりました。この宝くじを印刷する専門の機械には、販売した宝くじのロケーションおよび、その印刷されたくじの合わせ番号などが全て記憶されています。そのデータによるとこの人物が買った宝くじ、なんとその週のジャックポットに大当たりしていたのです。それも金額にして940万ポンド(日本円にして約18億8000万円)という大金ですよっ。

なのにこの人物、待てども待てども現れない。心配になった宝くじ事務局がドンカスター周辺を中心にチケット確認のための呼びかけを展開したのに、それもナシのつぶて。単に宝くじを買ったことを忘れているのか、それとも何らかの事故や不幸があったのか。その辺はまったく闇の中でわかりません。まったくの謎の中です。

結局は当選者名乗り出ぬまま、年を明けたこの1月をもって失効。19億円が……(涙)。

ちなみにこういう風に当選者が現れない場合、事務局ではこのお金をチャリティなどに寄付して社会のために役立てるそう。高額なだけにぜひとも社会にキッチリと還元されるような使い道を考えてもらいたいものです。

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