米セントルイスの希少な「双頭の白蛇」、競売へ。

2006/01/04 14:16 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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セントルイスにあるシティー・ミュージアム。もともとは倉庫か工場だった建物を市が買い取り、大改造して子供用の遊戯館にした施設です。暗くて狭い洞窟を探検出来たり、地上3階からのチューブ型滑り台だとか、クラフト・センターも充実しており、大人でも楽しめます。施設内が全てリサイクル材料で作られているため、派手さはないけど、それがまた不思議な空間を作り出しているのです。

そのシティー・ミュージアムの2階の一角にある「ワールド水族館」。水族館と呼ぶにも、さらに名称に「ワールド」と付けるにも、かなり不釣合いなこじんまりとした施設なんですが(笑)。それでも熱帯魚がぎっしり詰まった水槽だとか、水中の中をのぞける透明のトンネルだとか、あとマッド・サイエンティストの雰囲気漂うラボ風のディスプレイだとか、ちょっとシュールな面白さです。

そしてこの水族館の一番の目玉がアルビノ(生まれつき体内でメラニン色素が作られない個体)のヘビ「ウィー "We"」。これ、なんと頭がふたつあるという双頭ヘビなのです。ウォール真木から上の世代なら覚えているであろう「水曜スペシャル 川口浩探検」が必死で探していた動物がこんなところにいたんですね(笑)。

ちなみに頭部がふたつあるヘビは、動物界では時折生まれるそう。日本でもたまに発見されて、縁起の良い動物として大切にされるとか。ただし生命力が弱いため、生まれてから1か月程度で死んでしまうのがほとんどなんだそうです。

でもワールド水族館のウィーは6年以上生き延びており、体長も1.2メートルと大きく、さらにアルビノ種。本当に希少です。同水族館によると「世界にただ1匹の珍しいヘビ」だとか。

しかし宣伝効果もバッチリのウィーなのですが、この度オークション・サイト ebay に出品されることに……。なんでも売上金を教育関係や環境保護などの研究に充てることにしたとかで、ファンド・レイジングの一環のようですね。

オークションの競売開始価格は150,000万ドル(日本円にして約1,760万円)だそうで、一体どこまで価格がアップするのか興味があります。ebay のウォッチ・リスト機能に入れて、観察することにしましょうかね。

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