大みそかのK-1、曙は「最強の初心者」ボビー・オロゴンに完敗。

2006/01/01 08:35 Written by コ○助

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もう良いだろう、もう見る価値は無いだろう……と誰もが思いつつ、格闘技に興味がない人でもついつい見てしまう大みそかのK-1の曙戦。2003年以来、3年連続の「恒例行事」となっているなりが、今年の対戦相手は格闘家ではなく、テレビのバラエティ番組でおなじみのタレント、ボビー・オロゴンということで、真剣勝負というよりはエキシビジョン的な雰囲気が漂っていたなりよね。昨年の曙の主戦場だったプロレスではある程度の実績を作っていたこともあり、「さすがにボビー相手なら勝てるのでは」と期待する声が聞かれる一方、「ボビーに負けたら終わり」との厳しい声も聞かれ、曙にとっても背水のリングだったなりよ。

でも、結果は多くの人が目の当たりにした通り。KOの憂き目には遭わなかったなりが、3-0の判定で完敗してしまったなりよ。1ラウンドは曙が優勢で一瞬の輝きを放ったなりが、2ラウンドからはボビーのペース。これまで幾度となく指摘されてきたスタミナ不足は全く改善されておらず、ある瞬間を境にパタリと動きが止まってしまったなりね。特に3ラウンドでは曙は棒立ちするのみで防戦一方。試合が終わって最後の判定を待つ際には、曙は苦しそうに腰をかがめて立っているのがやっとの状態で、「格闘家」と呼べるような姿では無かったなりよ。終始、元気にリング上を駆け回っていたボビーとは対照的な姿だったなり。

曙戦にまさかの勝利を遂げたボビーは、試合後のインタビューで「死んでも負けない覚悟だった。それより、アゲモノ(曙)さんの脇の汗が臭かったのが一番つらかった」(スポーツニッポン)と語るなど、余裕しゃくしゃく。一方の曙は「脚、腕とかパーツが長くて、練習通りのファイトができなかった。ボビーの方が上だった……」(スポーツニッポン)と完敗を認めているなりね。完敗だった以上、「ボビーの方が上だった」のは当然なりが、かつて第64代横綱として幕内優勝11度を誇る曙の口から、素人のほうが上だったという言葉が出るのは一抹の寂しさを感じないわけにはいかないなりよ。

これで曙は格闘家としては1勝9敗。素人に負けてしまった以上、もう格闘技のリングに上がる「意味」がないし、誰も期待をしていないので、今後は昨年に引き続きプロレスが主戦場となりそう。とりあえず1月4日には新日本プロレスの東京ドーム大会、8日には全日本プロレスの大阪大会に出場することが決定しているので、プロレス的にはニーズがまだ有りそうな感じなりか。

相撲の世界に残っていれば……と誰もが思うことではあるなりが、一度外の世界に出た以上、相撲の世界に戻ることができないのが現実。これ以上「横綱」の名を汚さないためにも、プロレスでの活躍に期待したいなりね。

☆曙太郎、K-1戦全記録
2003年12月31日 vs.ボブ・サップ(×)
2004年03月27日 vs.武蔵(×)
2004年07月17日 vs.張慶軍(×)
2004年08月08日 vs.リック・ルーファス(×)
2004年09月25日 vs.レミー・ボンヤスキー(×)
2004年12月31日 vs.ホイス・グレイシー(×)
2005年03月19日 vs.角田信朗(○)※初勝利
2005年03月19日 vs.チェ・ホンマン(×)
2005年07月31日 vs.チェ・ホンマン(×)
2005年12月31日 vs.ボビー・オロゴン(×)

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