「未来の自分へ電子メール」現代版タイムカプセルが話題に。

2005/12/29 14:23 Written by コ○助

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きっと誰もが子どもの頃に埋めた記憶があるであろうタイムカプセル。コ○助も小学生を卒業するタイミングでタイムカプセルを埋めたような記憶が無きにしも在らずなりが、今までも、そしてこれからも、決して掘り起こされることは無さそうなりよ。まあ今となっては何を埋めたのかサッパリ覚えていないし、特に興味があるわけでも無いので掘り起こさなくても良いなりが(笑)。

でも、1985年に開催された「科学万博つくば'85(国際科学技術博覧会)」の企画「ポストカプセル郵便」は純粋に素敵だったなりよね。16年前に「21世紀の自分や家族」宛てに書いた手紙が、長い時を経て2001年の元旦に配達されてくるというこの企画。投函してあったことを忘れている人も多かっただろうし、突然送られてきてビックリした人もいると思うなり。残念ながらコ○助には届かなかった(投函したかどうかも記憶にない)なりが、兄には配達されてきて、えらい喜びようだったなりよ。これはちょっと悔しかったなり(笑)。つくば万博には何度も行ったのに投函していなかったという大きなミスを犯した自分に対し、「16年前の自分め!」と怒りを覚えたのは言うまでもないなりね。

ちなみに、「ポストカプセル郵便」によって心が暖まった人は多かったようで、2001年1月30日付けの東奥日報の読者投稿欄には次のようなコメントが寄せられていたなりよ。

「元日の朝、袋に入ったポストカプセル郵便が二通配達されました。あて名も差出人も私と娘のものでした。すっかり忘れているところをみると、当時は軽い気持ちで書いたのでしょう。思いがけず届いた夢の郵便は、久しく忘れていたときめきを呼び起こしてくれました」
「十六年前の自分に会えたと思い、うれしかった。そして小さな幸せを積み重ねて確かにここに生きていること、十六年という時間に感謝したいと思った」
「『今二十三歳の私は、木村さんとの結婚を待ちながら、青春しています。本当にすばらしい人にめぐり会えたと思っています』しまった! 私の方が主人にほれていたという物的証拠を残してしまっていた」
「皆そろって夕食の時。一通のはがきが届きました。受け取った私はびっくりして『天国からはがきが届いた』と思わず言ってしまいました。(がんで他界した)父が十六年前、万博会場から送ったカプセル郵便だったのです」

う〜む、良い話。こうした壮大な企画はそうそうあるわけでは無いので、「ポストカプセル郵便」で過去の自分や家族に出会えた人が羨ましくて仕方ないなり。

さて、そんな「ポストカプセル郵便」と同じような企画をインターネットで行おうという試みがアメリカで話題を呼んでいるというなり。CNNによれば、エール大学の大学院生、マット・スライ氏が「人々に自分の将来や目標、夢、希望、不安についてじっくり考える機会を提供したい」との思いから運営を始めた「フューチャー・ミー」が話題となっているほか、アメリカの経済誌フォーブスのサイトでも「電子メールのタイムカプセル」というキャンペーンを展開。20〜30年先まで配信日の設定ができるため、将来の自分に活を入れる内容が多いようなりよ。

この手のサイトは昔から細々と存在していたような気はするなりが、フォーブスのキャンペーンでは14万人もの人がメッセージを書いたそうで、アメリカでは関心が高まっているなりね。本当に20年も30年も先にそのサービスが存在しているの? との素朴な疑問はあるなりが、まあそうかしこまらずに、気楽に何か書いてみるのも良いのでは。「ポストカプセル郵便」と同様、素敵な思い出になる……かもしれないなりね。

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