ヤマダ電機、2007年に東京都心部への出店を加速。

2005/12/29 13:14 Written by コ○助

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2005年3月期に家電量販店としては初めて売上高1兆円を突破、いまや日本一の量販店となったヤマダ電機。東京にいると、昔は量販店と聞くとイコール「三カメ(ヨドバシカメラ、ビックカメラ、さくらや)」を思い浮かべるのが常だったなりが、さくらやが経営不振に陥り「三カメ」の構図が崩壊。ヤマダ電機やコジマの東京郊外への進出が加速し、東京でも昔ほど「三カメ」のイメージが強くはなくなってきたなりよね。

ヤマダ電機の店舗網は北は北海道から南は沖縄まで。全国に幅広く展開し、郊外店からジワジワと都市部へと進出をしているなりが、東京ではいわゆる「家電激戦区」と呼ばれる街にはまだ出店を果たしていないなりよ。新宿、池袋、秋葉原、上野、渋谷など、「三カメ」が幅をきかせている街は地価が高く、競合他社が強力なこともあり、なかなか実現せずにいたなりね。もともと郊外型の店舗で成長を遂げてきたヤマダ電機なので、無理に都心部に進出する「意味」が見出せないという理由もあったのかもしれないなりが、満を持して都心部への出店を加速させるなりよ。

日経新聞によると、正式に出店が決まったのは渋谷。道玄坂に約1,300平方メートルの土地を取得、売り場面積5,000平方メートル前後の大型店を2007年にも開業することになったなりね。場所的には渋谷のランドマーク的存在である「SHIBUYA109」の隣接地にあるビル跡地で、周囲にはビックカメラやさくらやがしのぎを削っているあたり。渋谷にはヨドバシカメラの店舗は無いので、ビックカメラ&さくらやと対峙することになるなりよ。双方とも、既存店はそれほど店舗が広くなく、それほど量販店としてのインパクトを出し切れていない店舗なので、ヤマダ電機に期待する人は少なくなさそうなりね。

ちなみに、ヤマダ電機は同じ2007年中に池袋にも進出することがすでに明らかになっているなり。こちらはビックカメラの本店からわずか数10mしか離れていない場所で、9階建て、売り場面積5,200平方メートルと中規模の店舗になる予定。平方メートルのイメージが湧かないかもしれないなりが、例えばとにかく大きいことで話題となったヨドバシカメラ・マルチメディアAkiba店は23,800平方メートル、話題になることが多いビックカメラ有楽町店は13,800平方メートルといった感じなので、ヤマダ電機の渋谷店も池袋店も決して小さすぎるというわけでもなく、やはり中規模の店舗と言えそうなりよ。

2007年時点ではヨドバシカメラとの正面衝突は回避されそうなりが、ビックカメラとは直接対決といった感じで、都心部の量販店勢力図に大きな影響を与えることは間違いなし。ヤマダ電機が台風の目となり、価格競争に拍車がかかれば利用者としては御の字なりが、競合他社の体力面がやや心配ではあるなりね。どうか「三カメ」勢とうまく共存していけますように。

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