今年はコ○助の人生において、最もパンを食べた年。巷の「評判店」を食べ歩くこと数十回。京都、大阪にもパンを求めて遠征をしたくらい、パンに染まった一年だったなり。それまであまり興味を持たずにいたパンの世界だったなりが、一度足を踏み入れてからは、その奥深さ、こだわりに感動すら覚えることもあったなりよ。「パンってこんなに美味しいものだったのか」と、再認識させられたなりね。

パンの世界に興味を持ったきっかけは、All Aboutのパンガイドだったなり。美味しそうなパンや評判のお店の情報をコンスタントに提供してくれるパンガイドのページを見ているうちに、次第にのめり込むようになったなりね。「パンなんてどこも大差ない」と浅はかな考えで距離を置いていたのが間違いだったことに気が付くには、そう時間がかからなかったなりよ。もともと食べることが大好きなことも手伝って、いまやどっぷりとパンの世界に浸っているなりよ（笑）。

そんなパンガイドが毎年行っているのが読者の人気投票による「ベストパン」。2001年から続くAll Aboutの人気企画なりが、今年の「ベストパン★2005」が発表されているので、順を追って見ていくことにするなりね。

まず、今年最も人気のパン屋さんに選出されたのは「メゾンカイザー」。あんぱんで有名な木村屋總本店の三代目、木村周一郎氏が創業したパン屋さんで、フランス国立製パン学校の教授のエリック・カイザー氏と提携して本格的なフランスのパンを提供している有名店なりよ。東京に数店舗あるほか、今年は福岡にも進出。今後のさらなる展開が期待されるパン屋さんなりね。惣菜パンなどの一般受けするパンはないなりが、小麦本来の味を楽しませてくれるパンがズラリと並んでいるなりね。バゲットもクロワッサンもイチオシなり。

ちなみに木村周一郎氏はTBS系の「世界バリバリ★バリュー」にも何度か出演しているので、知っているという人も多いかもしれないなりね。

2位には千葉県の松戸にある「Zopf」。コ○助もパン屋さん巡りを初めたばかりの頃に出会い、あまりの美味さに衝撃を受けたなりよ。また、あまり交通の便が良いところでは無いにも関わらず、狭い店内には客がごった返し、時には行列ができるというほどの盛況ぶりには、ただただ驚くしかなかったなりね。パンの種類が豊富で、接客も実に心地良く、何度でも足を運びたくなるお店だったなり。

3位は東京、埼玉、大阪、神戸、福岡などに展開している「PAUL」。「Pasco（パスコ）」ブランドでおなじみの敷島製パンが展開しているパン屋さんなりが、もともとは1889年にフランスで創業した老舗中の老舗なりよ。パンの見た目は高級感が漂い、店の作りもフランスをイメージした雰囲気がしっかりと伝わってくるなりね。コ○助の家の近所にもあるのでよく食べるなりが、チェーン店の中ではダントツに美味しいパン屋さんと言えそうなり。

4位は東京・渋谷の名店「VIRON」。今年は丸の内に開業した「TOKIA」に進出したことでも話題となったなりが、とにかくバゲットが絶品のパン屋さんなり。それもそのはず、「VIRON」はパリのバゲット・コンクールで、10年間に7度も優勝しているフランスの製粉メーカーVIRON社の粉「レトロドール」を直輸入し、本場と同じ製法、製造器具でフランスの味を再現しているなりね。コ○助もバゲットを買うならここ、と決めているなり。

5位は全国チェーンの「アンデルセン」。広島に本拠を構える老舗のチェーン店なりが、その店名のとおり、デンマークと深い繋がりを持ったパン屋さんなりね。1995年にはデンマーク王国のベネディクト王女が訪問しているほどなり。上位の店に比べると味は若干落ちるなりが、チェーン店らしい豊富な種類のパンは見ていて楽しいもの。価格も安く、人気なのもうなずけるなりよ。ちなみに、東京・青山にある「青山アンデルセン」にはパンのソムリエ「ブレッドマスター」が常駐し、パンの美味しい食べ方や特徴などを丁寧に教えてくれるので、機会があればぜひ訪ねてみて下さいなり。

「ベストパン★2005」は20位まで発表されているので、詳しくはAll Aboutを参照して欲しいなりが、ついでなので個人的なイチオシのパン屋さんを紹介しておくなりね。最も気に入ってしまったのは、「ベストパン★2005」では16位の「ブノワトン」。神奈川県の伊勢原にあるパン屋さんなりが、パンの味はもちろん、惣菜の味付けが完璧で、これほどまでに美味しいパンがあるのかと卒倒しそうになったなりよ（笑）。たまにデパートの催事などに出店しているなりが、いつもすぐに売り切れになるほど、パン好きの間では超の付く有名店。あまりアクセスの良い場所ではないので、よほどのパン好きでなければわざわざは行かないと思うなりが、ぜひとも一度は味わって欲しいパン屋さんだったなり。

今年は「ベストパン★2005」の20位以内には入らなかったようなりが、辻口博啓氏が手がけるパン屋さん「マリアージュ・ドゥ・ファリーヌ」も捨てがたいところ。天才的なパティシエの手にかかったパンはどれも美しく、また、素材の組み合わせが普通のパン屋さんでは思い付かないような独創的なものがズラリと並んでいるなりね。「小さいのに値段が高い」との批判も一部ではあるようなりが、コ○助はかなり気に入ってしまったなりよ。

なかなかパンだけを目当てにあちこち食べ歩くのは難しいかもしれないなりが、もし自宅や職場の近くに「ベストパン★2005」にあるようなパン屋さんがあるならば、試しにぜひ立ち寄ってみてくださいなり。新たな感動に出会えるかもしれないなりよ。コ○助もまだまだ行っていないパン屋さんがたくさんあるので、来年も引き続きパンに染まっていきたいと思うなり。