「『iPod』PHSやおサイフPHSも」ウィルコム社長インタビュー。

2005/12/23 14:06 Written by コ○助

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予約の段階から飛ぶように売れ、いまだに購入まで1か月待ちの状態が続いているウィルコムのスマートフォン「W-ZERO3」。年明け、1月中旬頃からは徐々に品薄状態が解消されるとも見られているなりが、ヤフオクでは定価の2〜3万円増しとなる6〜7万円前後で取引されるなど、年内はまだ争奪戦が続きそうな気配なりね。パソコンや携帯電話の専門誌だけでなく、一般の新聞やテレビのニュース番組でも取り上げられるなど、ウィルコムにとっては久しぶりに世間を賑わせている商品。この状況と、今後のPHSの取り組みについて、ウィルコムの八剣洋一郎社長が日経新聞のインタビューに答えているなり。

「これほどの反響は予想外だった。PDAで経験の豊富なシャープと検討を重ねた生産計画だったが、需要を見誤った」
「(W-ZERO3の)開発当初はLinux(リナックス)も視野に入っていた。今後Linux端末を出す可能性もある」
「携帯音楽端末への『W-SIM』搭載の可能性は十分ある。『W-SIM』構想を打ち出した当初、アップルコンピュータも関心を持っていただいた」
「(携帯音楽プレーヤーは)ウィルコムブランドで出すかどうかはわからない。端末メーカーの販路とウィルコムの販路のどちらが強いかという問題もある。いずれにしても、個人的には(製品化すれば)面白いと思う」
「(おサイフケータイは)ここまでこの機能が社会的に注目を集めるようになると、対応せざるを得ない状況だ」

なかなか興味深い内容なりが、最も目を引くのはアップルコンピュータへの言及なりか。「W-SIM」の立ち上げの際に設立が発表された「WILLCOMコアモジュール フォーラム」の参加企業の中にアップル・コンピュータの名前は無かったので、すぐにどうこうという話では無さそうなりが、将来的には「iPod」に「W-SIM」を挿して、「iPod」上だけで「iTunes Music Store」からの楽曲購入ができるような仕組みを作りたいようなりよ。まだ八剣社長の個人的な意見のレベルではあるなりが、確かにもしその仕組みができたらアップル・コンピュータ的にも大きなメリットになりそう。両社間での接触は行われているようなので、先々、驚くような商品の発表があるかもしれないなりね。

「おサイフケータイ」に関しても、携帯電話各社が社会インフラとしての整備を目指していることもあり、ウィルコムもそう遠くない将来に採用したい考えのようなりよ。11月に発表された音声端末にも「おサイフケータイ」を搭載させる考えはあったなりが、「仕様を固めた今年の初旬にはそれほど普及を見込んでいなかった」(日経新聞)ために、実際には搭載が見送られてしまったなりね。次期端末あたりに期待なりか。

昨年のフルブラウザに続き、今年は音声通話定額、そして「W-ZERO3」と、大きなインパクトのある話題を提供してくれるウィルコム。来年も今年以上の驚きと感動を与えて欲しいものなり。

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