ビクター、「iTunes Music Store」への楽曲提供を開始。

2005/12/21 09:20 Written by コ○助

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競合する音楽配信サービスを尻目に、着々と利用者の数を増やしている「iTunes Music Store」。今年は「iTunes Music Store」が上陸したおかげで、「ネットで音楽を買う」という行為を初めて試してみた人も多いなりが、コ○助もすっかり音楽配信サービスへの抵抗が無くなったなりよ。「iTunes Music Store」で購入した楽曲には転送回数の制限があるとはいえ、自分のパソコンと「iPod」の間で利用する分にはほとんど意識する必要のない制限だし、単純に音楽再生プレーヤーとして利用してきた「iTunes」上で楽曲の購入から管理、再生、転送まですべて行えるのは、便利なことこの上ないなりよね。

とはいえ、日本上陸時からの課題として散々言われてきた楽曲数の充実はまだまだ。当初に比べれば邦楽もだいぶ増えてきたとはいえ、現在ヒットチャートを駆けのぼるようなアーティストの楽曲が少ないのがパッと見て分かるのは寂しい状況なり。例えば、21日午前9時時点での「iTunes Music Store」の「Today's トップソング」を見てみると、上位にランクインしているアーティストは宇多田ヒカル、ゆず、BoA、森山直太朗、木村カエラ、Def Tech、一青窈、ザ・ブルーハーツといった感じで、世間のヒットチャートとはまだまだ乖離しているなりね。

参考までに最新のオリコンデイリーランキングの上位にチャートインしているアーティストを並べてみると、EXILE、レミオロメン、修二と彰、BUMP OF CHICKEN、倖田來未、宇多田ヒカル、ELLEGARDEN、SMAPといった「邦楽界の『今』」を感じさせる名前がズラリ。「iTunes Music Store」がこのレベルまで楽曲数を揃えてきたら日常的に利用したいというユーザーも多いとは思うなりが、その地点に到達するには、まだまだ時間がかかりそうなりよ。

ソニーミュージックからの楽曲提供があれば、それなりにカタチになる……とは言われているものの、ほかにもまだ「iTunes Music Store」に参加していないレコード会社はいくつもあるので、それだけでは現状を打破することはできないのは事実。でも、ひとつの光明として大手のビクターエンタテインメントが21日から楽曲提供を始めることが発表されたなりよ。どのアーティストの楽曲の配信が始まるのか、確認しておくなりね。

[開始時提供楽曲:アルバム全18タイトル(全209曲)]
・くるり/「NIKKI」「アンテナ」「ジョゼと虎と魚たち」「THE WORLD IS MINE」「TEAM ROCK」「図鑑」「さよならストレンジャー」(全アルバム7タイトル)
・Kiroro/「Kiroroのうた(1)」
・paris match/「♭5」「volume one plus」「GUATTRO」「SONG FOR YOU」「type III」「PM 2」「5th Anniversary」
・3B LAB.☆/「3B LAB.☆」「LABORATORY #1」「HEARTBREAK #2」

やや小粒なラインアップからスタートするなりが、ファンの多いくるりの楽曲の提供は喜ぶべきところ。アーティストの意向もあるため、所属アーティストの楽曲がすべて提供されるわけでは無いなりが、ビクターエンタテインメントにはサザンオールスターズ、SMAP、LOVE PSYCHEDELICO、Dragon Ash、レミオロメン、MINMI、夏川りみ、UA、Coccoといったあたりも所属しているので、将来的にこれらのアーティストの楽曲が配信される可能性が拓けたのは嬉しいところなり。

「iTunes Music Store」の楽曲数が着々と増えているのは確かなので、ラインアップの充実に期待したいなりね。来年の今頃は、どうか「欲しい曲は何でもすぐ買える」という状況になっていますように。

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