浅田真央をAP通信が称賛、五輪不出場の経緯を報道。

2005/12/19 10:55 Written by コ○助

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フィギュアスケートのその年最高の選手を決める「GPファイナル」で見事な演技を披露、若干15歳にして並み居る強豪を打ち破り、優勝を飾った浅田真央。「GPファイナル」の優勝は2003年の村主章枝以来、日本人としては史上2人目という快挙だったなりよ。本当ならば、来年2月のオリンピックを前に「期待の新星が登場」と行きたいところなりが、そこにはオリンピック出場資格の「年齢制限」という大きな壁が立ちはだかっているのは連日報道されている通り。「GPファイナル」では日本のエース格・安藤美姫や急成長株の中野友加里だけでなく、世界チャンピオンのイリーナ・スルツカヤ(ロシア)をも破っての価値ある優勝だけに、オリンピックへの特例出場を期待する声が日増しに高まっているなりよね。

ただ、現実的にはやはり特例が認められる可能性はかなり低そう。国際スケート連合(ISU)のオッタビオ・チンクワンタ会長は3年前に制定された年齢制限の規定について「日本も賛成票を投じて、ISU総会で決まったルールだから尊重すべきだ」と語り、浅田真央に対して特例を認める可能性がないことを示唆。また、日本スケート連盟はチンクワンタ会長の発言を受けて、特例を求める陳情は出さない方針を表明しているなりよ。フィギュアスケートの日本の組織と、国際的な組織の双方から「ダメ」と言われてしまっているなりね。つまり、いかに浅田真央待望論が高まろうとも、トリノオリンピックの舞台に浅田真央が立っている可能性は極めて低いわけなり。

「ルールだから」という点は確かに守るべきところではあるなりが、実は国際スケート連合や日本スケート連盟には、浅田真央のオリンピック出場を認めたくない事情も見え隠れすると言われているなり。国際スケート連合は、大人の選手に比べると15歳以下の選手は身体が軽く、ジャンプが跳びやすい傾向にあるため、浅田真央に特例措置を取ることでほかの15歳以下の選手の出場を認めざるを得ないような状況を作りたくないという思惑があるなりね。まあこれは大会出場選手のバランスを考える上では、理解できるところなりか。

少し気になるのは、日本スケート連盟の事情。まことしやかに囁かれているのは、連盟の城田憲子強化部長と山田満知子コーチの「犬猿の仲」が影響している、という説があるなりよ。なんでも、城田部長の息のかかっている荒川静香、安藤美姫、村主章枝のオリンピック出場を優先し、山田コーチが絡んでいる浅田真央、中野友加里、恩田美栄は扱いが低いのだとか。また、安藤美姫のように、松下電器やロッテといった大手企業の広告塔になっている選手を代表から外すことは、「営業的に」許されない事態のため、いかに成績が悪くても安藤美姫には当確ランプが点っているとも言われているなり。それゆえ、浅田真央のような新星が急に現れたとしても、限りある代表枠に潜り込ませることは事実上ムリということなりね。まあ、あくまでも推測の域を出ない話なりが。

こうした日本の状況を、意外なほど熱心に見守っているのがアメリカのメディア。先日はABCテレビが浅田真央の特集を組み、オリンピックの出場資格問題に疑問を投げ掛けたなりが、今度はAP通信が浅田真央の問題の経緯を丁寧に記事にして配信しているようなりよ。「世界チャンピオンのイリーナ・スルツカヤ(ロシア)に勝っていることを強調し、トリノでメダルを狙うサーシャ・コーエンやミシェル・クワンの米国勢がGPファイナルに出場しても、『15歳のジャンプ旋風(浅田真)には勝てなかっただろう』としている」(朝日新聞より)と、浅田真央の実力に最大級の賛辞を贈っているなりね。

実際にオリンピックに出場できるかどうかはともかく、それだけ世界が注目している選手ということ。このままルール通り、オリンピック出場は叶わないのか。はたまたオリンピック委員会からの出場要請など、ウルトラCが待ち受けているのか。今後の展開に注目なり。

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