火事現場から赤ちゃんを投げて救出。

2005/12/16 11:13 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ニューヨーク市郊外、ブロンクス地区。ここのとあるアパートで起こった火事で、なんともショッキングな救出劇があったというのです。

建物の3階に住むトラシンダ・フォックスさん宅で火事が発生。煙があっという間に室内に充満してしまったとか。その時彼女と一緒にいたのが生後3週間の赤ちゃん、エリック君。彼を抱きかかえ、急いで窓辺にいって助けを求めました。

しかし火の回りは予想以上に早く、さらに窓から身を乗り出しても煙が体を包んでいきます。パニックに陥ったトラシンダさん。腕に抱いたまだ幼い我が子の命を助けようと、一瞬にして考えられないような決断をしたのです。

なんとエリック君を窓から地上に投げ落としたのです。もちろん母親として、何とか子供を助けようとした行動。彼を傷つけよう、などとは決して考えてはいなかったハズです。窓の下にはトラシンダさんの必死の叫びに気が付いて集まった人々がおり、その誰かに赤ちゃんをキャッチしてもらいたかったのです。まさに決死の決断。

そして地上で見事エリック君を受け止めたのが、ミューヨーク州公務員のフェリックス・ヴァスケスさん。なんでも仕事の同僚で結成する野球チームで、名キャッチャーを務めるお方だそうで、偶然そこを通りかかったのが最高の幸運でした。赤ちゃんを無事助けることが出来たのは、彼の運動神経がモノをいったに違いありませんね。

その後救急隊員が駆けつけて、母親のトラシンダさんも助け出されました。煙を大量に吸い込んでいたそうですが、それでも救出後はフェリックスさんに感謝するのを忘れなかったそうです。

本当に母子共々無事でよかったですねぇ。なんともはや、胸をなでおろしたくなるニュースでした。

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