マイクロソフト、早くも「Xbox360」新型機を来年投入へ。

2005/12/15 09:13 Written by コ○助

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昨日の夜、毎日新聞が各ポータルサイトに配信したひとつのニュースに、多くの人が目を疑ったなり。「<Xbox360>HD規格の次世代機を来年発売 米MS社」。驚くべきことに、次世代機「Xbox360」が発売されてから1週間も経たないうちに、もう新型機の話が出てしまっているなりよ。常識的に考えて、今、このタイミングで新型機の話題が出るのは有り得ないこと。ただでさえ初動の売り上げが伸びていない「Xbox360」なのに、来年には新型機が出ると分かっていて、それでも購入しようと思う人がどれほどいるというなりか……。

ただ、この記事は夜のうちに各ポータルサイトからすべて削除されてしまったため、その真偽についての判断が付かずにいたなりよ。マイクロソフトの暴走なのか、毎日新聞の誤報なのか。夜を徹してネットでは熱い議論が交わされていたなりが、今朝の毎日新聞朝刊に同じ内容の記事が掲載されたほか、削除されていた各ポータルサイトの記事も復活。マイクロソフトからの公式見解が出ていない以上、まだ毎日新聞の「飛ばし記事」の可能性は残るなりが、「記事削除→復活」の流れや、ネットだけでなく朝刊にも掲載したことを考えると、毎日新聞としてはこの記事に相当自信を持っているのかもしれないなりね。

毎日新聞によると、来年投入する予定の新「Xbox360」はHD-DVD(HD)規格の次世代DVDを使う新型機。ライバルのソニーが来春発売する「プレイステーション3」がブルーレイ・ディスクを採用することをすでに発表しているため、これに対抗するのが狙いなりね。次世代DVDを巡っては、マイクロソフトは以前からHD-DVDを支持する方針を明らかにしていたので、将来的にはゲーム機も対応させる可能性を否定していなかったなりが、それが来年というのはいかにも性急な印象。なにも「Xbox360」の発売直後に出るべき話題ではないなりよね。

問題なのは、HD-DVD対応の新型を発売する理由として「(マイクロソフトは)より大容量で高精細のゲームソフトを動かせるようにするためには、次世代DVDは不可欠と判断した」とあるところ。単にHD-DVDの映画ソフトなどが観られるだけならさほど影響は無さそうなりが、ゲームのメディア自体も、現行のDVDからHD-DVDに切り替えることを視野に入れているというなりね。つまり、新型機が発売されて、HD-DVDのゲームタイトルがメインになった場合、現行の「Xbox360」のユーザーは最新のゲームをプレイすることができなくなってしまうなりよ。向こう1年以内にそんな事態になると知ったら、ユーザーが怒るのは無理もないなりよねぇ。

HD-DVDに対応させる計画がすでにあったのならば、なにも2005年内に「Xbox360」を発売せずに、「プレイステーション3」と同時期に発売しても良かったのでは? との声も。怒りを通り越して呆れているユーザーも少なくないだけに、マイクロソフトの公式見解が待たれるなりね。違うなら違うで、早く火消しをしないと「Xbox360」は大変なことになりそうなりよ……。

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