米国でブレイクするか? 新種のダイエットは「食欲任せ」。

2005/12/11 15:15 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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1年ほど前にアレだけ一世を風靡した「アトキンス」「サウス・ビーチ」といった、いわゆる低炭水化物ダイエットですが。最近じゃ、あの騒ぎが嘘のように、人々が「ローカーブ」という言葉を口にしなくなったような気がいたします。

実際、甘いものはダメ、パンやパスタやお米もダメ!という食生活はけっこうキツイ。ウォール真木のダンナのように、肉と野菜主流の食生活を続けられる人ならまだしも、付き合いでこのダイエットにチャレンジした私はたったの2週間で挫折して、その後のリバウンドに泣いたものです、はい。

とりあえずアメリカの全国民に聞きたい。低炭水化物ダイエットで失敗した人、手ぇあげろ(笑)。

さて、この低炭水化物が下火になった今。やっぱり次に頼れるダイエットが必要な今日この頃でございます。そうしたら、タイムリーにCNNに面白い記事が載っていたのです。ユタ州のブリガム・ヤング大学に籍を置く、スティーブン・ホークス教授が提唱する新しい減量法なのですが、これが「食べたい時に食べる、食欲に任せて食べること」という、今までのダイエットのコンセプトを根元からくつがえすような方法なのです。

"intuitive eating"(直訳すると「直覚の食事」)と彼が呼ぶこのダイエットは、彼自身が長年の経験を元にたどり着いたモノなんだだそう。なんでも「カロリー計算などで食べる量を決定するより、自分の自然の食欲に従った方が健康的な体を維持できる」とか。さらにお腹がすいた時に直ぐに食べられるように、食べ物はいつもたっぷり自分の手元において置くのが、大切だとか。食べるものはチョコレートだろうが、ピザだろうが、何でもOK!

ただしこのダイエットの重要なポイントは「食べたくなった時に『だけ』食べる」というもの。退屈だから食べるとか、人の付き合いで食べるとかそういうことは一切してはいけないそうです。そして一旦満足したらそれ以上も食べない。

なにはともあれ、食生活を制限するのを止めることでストレスが無くなり、それほど衝動的な欲求を感じることもなくなるそうで、その内自然と、自分の体がベストだと感じる体重に落ち着くのだそうです。

このダイエット法、ホークス教授が自分の大学の学生を対象にテストしたところ、食制限をしていない「食欲任せ」の生活を送る生徒の間では肥満やその他の疾患が少ないことも判明したそうです。今後はもっと大規模な実験をする予定なんだとか。

しかし近い将来、このダイエットの効果が証明されたらきっと大ブレイクするに違いありません。食べるものを我慢しないでやせられるなら、それ以上のお手軽さはないですしねぇ(笑)。

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