番組の放送翌日からネット配信、ヤフーとTBSが新たな試み。

2005/12/10 22:01 Written by コ○助

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今年はUSENの「GyaO」や日本テレビの「第2日本テレビ」がサービスを開始、テレビ各局もポータルサイトへの番組提供の検討を始めるなど、動画配信が本格化の兆しを見せた一年だったなりよね。来年はサービスも充実し、「パソコンで動画を見る」ことが日常化すると見られているなりが、ヤフーとTBSが来年の頭から、ちょっと面白い展開を見せてくれそうなりよ。

両社が準備を進めているのは、テレビで放送した番組を、翌日にネットで配信する試み。具体的にはTBS系のBSデジタル放送局「BS-i」が来年1月9日から放送する、サッカービジネスの歴史をたどるドキュメンタリー番組「サッカーマーケティング」をテレビ放送の翌10日からヤフースポーツで配信するなりよ。複雑な著作権が絡むサッカーの試合のシーンは動画から静止画に差し替えられるものの、基本的には同じ番組の内容がそのままネットでも見られるようになるなりね。

この試みを実現するために、ヤフーとTBSは番組の制作過程から協力しあい、権利関係の調整を行ってきたというなり。TBSと共に番組のネット配信を展開していこうと目論んでいた楽天にしてみれば、ライバルのヤフーと手を組まれたのは、面目丸つぶれといった感じなりよね。美味しいところはすべてヤフーが持っていくのが、今のネット業界の流れ。ヤフーが圧倒的な勢力を保っている限り、この構図は変わりようが無いのかもしれないなりね。

それにしても、このヤフーとTBSの試みがある程度の成果を上げられれば、今後、テレビで見逃した番組を翌日からネットで視聴できる、という仕組みが徐々にでも出来上がっていくはず。すべての出演者の事務所に許諾をとり、対価を支払う必要性が生じる連続ドラマやバラエティ番組はすぐには難しいかもしれないなりが、ドキュメンタリー番組あたりはそう遠くない将来にラインアップが充実しそうな予感がするなりよ。番組のスポンサーにとっても、視聴者にとってもメリットがある話だけに、権利関係さえスッキリすれば、瞬く間に他局も追随してくるかもしれないなりね。

まずはヤフーとTBSの試みが成功するかどうか、注目しておきたいところなり。

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