ヤンキース、松井秀喜外野手のWBC出場を容認。

2005/12/07 09:21 Written by コジマ

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来年3月に開催される野球の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)への選手出場に難色を示していたニューヨーク・ヤンキースのブライアン・キャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM)が日本時間の6日、日本代表の王貞治監督(ソフトバンク)から4番として出場を要請されている松井秀喜外野手ついて、出場を容認する意向を示したのだ。しかし、松井外野手本人は出場を保留し、「ゆっくり考えたい」としている。

ヤンキースは今年5月に大リーグ機構(MLB)がWBC開催を決議した際、30球団で唯一反対し、ジョージ・スタインブレナー・オーナーは選手派遣に難色を示していた。しかし、昨日MLBがWBC出場に合意した177選手を発表したところ、以前から出場を志願していたロジャー・クレメンス投手(ヒューストン・アストロズ)や4番候補のバリー・ボンズ外野手(サンフランシスコ・ジャイアンツ)らに混じり、デレク・ジーター内野手(米国代表)やアレックス・ロドリゲス内野手(ドミニカ共和国との二重国籍のためどちらの代表になるかは未定)、ロビンソン・カノ内野手(ドミニカ共和国代表)の名前が連ねてあったのだ。急遽態度を軟化したヤンキースは、続いて松井外野手の出場も容認。「ヒデキがプレーしたいといえば、その判断に任せる。出場は選手の自由で球団は何ら関与することはない」と発表したのだ。ちなみに、ヤンキースの守護神、マリアノ・リベラ投手のパナマ代表入りについては、同国の戦力事情や調整不足から否定している。(WBC出場米国代表選手はこちら、ドミニカ代表選手はこちら

さらにMLBは、アジア各国の出場選手について、所属球団の春季キャンプ集合日の参加免除を明言している。日本の選手の場合、春季キャンプに数日参加して日本に帰国し、1次予選を戦ったのちに再度渡米するという過密日程だったが、1次予選まで日本国内での調整が可能となったのだ(WBCの日程はこちら)。

しかし、当の松井外野手は態度を保留しているのだ。同外野手の出場のポイントとなっているのが、(1)公式戦に影響を与える日程(2)世界一を決めるにふさわしい大会かどうか(3)ヤンキースの意向―だそうだけど、春季キャンプ集合日の参加免除で(1)は一歩前進、(3)は今回の発表でクリアしたわけだし、(2)については出場が発表された一流選手たちを見れば納得するはずなのだ。

すでにイチロー外野手(シアトル・マリナーズ)や井口資仁内野手(シカゴ・ホワイトソックス)らが内定しており、MLBに続いて日本プロ野球機構(NPB)も今週中には代表選手を発表したいようなのだけれど、日本代表の王監督は「松井が決まらなければ発表できない」いる。しかし、松井外野手は「このへんまでに決めろと言われれば決めるけど、そういうことは言われていない。」としているため、急いで決断する気はないもよう。うーん、早く決めて欲しいのだ。開幕を3か月後に控えながら、まだルールも確定していないことが気にかかっているのかなあ。

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