「音楽業界を活性化させる」ナップスター社長インタビュー。

2005/12/06 06:34 Written by コ○助

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今年8月にタワーレコードとの提携を発表、合弁会社を設立して来春から国内での音楽配信サービスを準備しているナップスター。かつては非合法音楽ダウンロードの象徴的な存在として、国内外のレコード会社と対立の構図を作り上げていたナップスターなりが、現在ではすっかり合法的な音楽配信サービスを展開している「優等生」なりよ。あの有名なロゴ、社名ともにそのままなので、かつての非合法時代を知っている人にしてみれば違和感たっぷりの今のナップスターの姿。変われば変わるものなりね(笑)。

新生ナップスターは2003年11月からアメリカで音楽配信サービスをスタート。月額の固定料金を払えばダウンロードし放題という、アップル・コンピュータの「iTunes Music Store」とは異なる料金体系が大当たりして、現在では「iTunes Music Store」に次ぐアメリカ2位のサービスに成長しているなりよ。アメリカ以外にはイギリスやカナダでサービスを展開しており、12月からはドイツ、来春からはいよいよ日本にも上陸。特に日本では「iTunes Music Store」が切りひらいた国内の音楽配信サービスをさらに活性化させる存在として期待されているなりね。

そんなナップスターのブラッド・デューイ社長が日本でのサービス展開について、日経流通新聞のインタビューに答えているなり。どのような戦略を練っているのか、少し見ておくことにするなり。

「日本は4か国目になりますが、最優先市場だと考えています。2003年春に日本市場について検討を始めましたが、いいパートナーを探すのに時間がかかりました」
「100万曲は提供していきたいと考えています。日本のポップスの比率も高めたい」
「携帯電話のコンテンツや、音楽CDレンタルという海外には無い市場もありますが、一定金額を支払い、エンターテインメントサービスを享受する方法は日本にこそ、なじみがあると思います」

ライバルとなる「iTunes Music Store」も思うように日本のレコード会社との折り合いが付かず、楽曲数が増えない状況がなかなか改善されていないなりが、これはナップスターも必ず直面すること。その点については、レコード会社と近い関係にあるタワーレコードの力と、会員から徴収した月額料金をダウンロード数などのデータに基づいて収益配分するという、「iTunes Music Store」とは異なるビジネスモデルへの理解に期待しているようなりよ。

音楽配信サービスは使い勝手はもちろんながら、その配信楽曲数が成否を左右するだけに、来春までにどの程度の楽曲数を揃えることができるのか、注目しておきたいなりね。「iTunes Music Store」とナップスター、そして国内の「Mora」などが刺激しあい、さらなる国内の音楽配信サービスの本格化に期待なり。

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