大ブームのヨガ、キリスト教徒にはタブー行為?

2005/11/29 10:53 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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数年前からマドンナなどのセレブが火を付け、エクササイズの一環として大ブレイクしているヨガ。従来のインド式ヨガから派生して、パワー・ヨガ(筋肉トレーニングを強化する)、ホット・ヨガ(高温、高湿度の室内で行う)などいろいろな種類のヨガが欧米で登場して、今では日本でも広く認知されるようになっていますね。

ところでこのヨガ、先日大変興味深いことを知りました。メキシコ人の仲のよい友人がいるのですが、彼女はとても信仰の深いクリスチャン。その彼女との会話の中でのことです。

私:「ねー、ヨガ一緒にやらない」
友人:「あ、私ヨガはやっちゃいけないの〜」
私:「なんで?ドクターストップ?」
友人:「違うわよ、クリスチャンはヨガ出来ないの」
私:「……は?」

その後彼女が説明してくれたことには、ヨガには「瞑想」が大切な基礎だが、その瞑想が問題なんだとか。なんでもキリスト教では心の中を空っぽにすると、いわゆる「誘惑」などの悪い念が入ってくると教えられているそうで……。仏教では逆に「無念無想」になることで心が浄化されるといいますよね。この観念の違いは始めて知りましたが、本当に驚きでした。

さらにもっと厳しく言及すれば、ヨガは元々インドのヒンズー教が根本としてあるので、それだけで異教を禁止するキリスト教にはタブー。同様の理由で、東洋医学や鍼灸治療もダメなんだそうです(笑)。ありゃまぁ。

しかしクリスチャンでも、そこまで厳しく行動を制限する人はわずからしいですね。でなきゃキリスト教がマジョリティを占める米国で大流行するヨガの説明はどうなるんだと(笑)?

それにしても、今回のコラムに参照となるサイトをいろいろ検索してみたのですが、どんどん宗教学だの哲学だの精神学だのといった難しい話になってしまい、知識が付いていけませんでしたよ。がっくし。まぁ単に「キリスト教とヨガ」という組み合わせが面白かったということで……。

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