カナダの刑務所で刺青サービス開始へ。

2005/11/28 14:03 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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カナダはオンタリオ州、湖畔の街キングストン。この郊外、バースにある連邦刑務所では最近、大変面白いサービスが始まったそうです。

なんと受刑者に対して刺青を施してくれるというもの。欧米の刑務所内では、日常的に受刑者同士が刺青を入れあうことが珍しくないそうです。ただこれは所有を禁止されている針やカミソリなどを隠し持って使うため、これらを何人もの受刑者が消毒なしで何度も使うことが多いのです。そのためC型およびB型肝炎、HIVなど感染病の蔓延にも繋がります。

実際これら病気の感染率は、刑務所内とその所外で比べると肝炎の場合30倍、HIVも10倍という大きな差が……。そこで刑務所側が清潔な器具を毎回提供し、受刑者が衛生的に刺青を彫れるようにと、今回のプログラムを試験的に始めることにしたのです。1時間5カナダドル(日本円にして約510円)を支払うと外部から雇われた刺青師または、刑務所内で腕を磨いたプロ顔負けの同僚(笑)が受刑者に刺青サービスと施してくれるのだそう。

ただし、このサービスを受けるには服役態度が良好であること、刺青のデザインが刑務所から許可を受けたものであることなどの条件が。人種差別的なメッセージや、ギャングを連想させる暴力的な意味合いが含まれたデザインは、やっぱり不可なんだとか。

ちなみに今回の試みが成功したなら、カナダ政府としては今後も全国の刑務所に同プログラムを拡大して行く予定だそうです。

いやはや、なんともコメントのし難いニュースですなぁ(苦笑)。

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