子供たちに広がる寄付活動、"Locks of Love" とは。

2005/11/12 11:53 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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長女と次女がヘアカットをしました。背中の真ん中ぐらいまであるワンレングスを、バッサリとおかっぱ頭に変身です。ディズニーのプリンセスやら、バービー人形やらそういう系列が大好きな娘たち。今までに何度もウォール真木から

「ねー、お世話がラクになるからヘアカットしてよー」

と頼まれても、絶対に

「やーだ!『おひめさま』じゃなくなるもんっ!」

と承諾してくれなかったのです。そんな彼女がなぜイキナリ髪を短くすることに合意したのか……。

実はずいぶん前に「メリケンな日常」でもご紹介したことのある "Locks of Love" という慈善活動を娘たちに話してきかせたのです。これは、フロリダが本部の非営業団体が主催する寄付運動。ガンの放射線治療といった副作用で頭髪が抜け落ちてしまった18歳以下の子供たちに、本物の髪の毛で作った良質のカツラをプレゼントするのが目的です。苦しい闘病生活の間、少しでも彼らに元気付いてもらいたい……という趣旨で全米やカナダから頭髪のドネーションを募っているのですね。

で、これに不思議と興味を持ってしまった娘2人。まず長女がこれを「いつかするんだ!」と心に決め、もちろんお姉ちゃんのすることは何でも真似しないと気のすまない次女も、髪が伸びるのを一生懸命待っていたのです。一応寄付できる髪の毛の長さは、束ねた状態で10インチ(約25センチ)ないとカツラにするのが難しいため、受け付けてくれないのです。

でもやっとこ髪の長さが足りるようになった次女。大きなチェーン店のヘアサロンになると、切った髪をそこから "Locks of Love" まで郵送してくれるサービスがあるのです。と、いうことで本日行ってきました!

ヘアスタイリストのお姉さん、生まれてこのかたほとんど切ったことのない娘たちの髪を、なんの躊躇もなくバッサリいってくれました。母としてはちょっとばかり寂しい気もしたのですが、当の本人たちはなんだかニコニコと嬉しそうです。ちゃんと髪型を整えてもらい、ご満悦の様子。

ところで、この様にヘアサロンで髪を寄付すると、なんとお礼としてヘアカット代金がタダになることが判明。わーいわーい。

この "Locks of Love" の活動は1997年から続いているそうなのですが、今では身近な寄付活動として、子供たちの間でも広く知られているとか。本部には毎週2,000束近い髪の毛が届くのですが、そのドーナーの80%が子供なのだそうです。

またこれから髪を伸ばすであろうウォール家の娘たち。また数年後、この"Locks of Love" に興味を示してくれると良いなぁ。

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