「今年の漢字」は? 日本漢字能力検定協会が募集中。

2005/11/10 07:12 Written by コ○助

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2005年もあと1か月と少しを残すのみ。そろそろ年末に向けて1年を総括する話題が巷に溢れて来たなりが、今年で11回目を迎える恒例の「今年の漢字」の募集がスタートしているなりよ。その年の世相を最もよく表している漢字1字を選定する日本漢字能力検定協会の企画なりが、「うまい漢字当てはめたな」と感心することもしばしば。昨年は記録的な天災(観測史上最高の台風上陸、新潟中越地震、猛暑)と多発する人災(国内外の凄惨な殺害事件、さまざまな事故、オレオレ詐欺の多様化など)から「災」が圧倒的な票数で選出されたなりが、今年はもう少し明るい漢字になると良いなりねぇ。

参考までに、これまでの「今年の漢字」にはどのような漢字が選出されているのか、簡単に振り返っておくことにするなりね。

1995年「震」(阪神・淡路大震災やオウム事件などに“震えた”年)
1996年「食」(O-157事件や税金と福祉を「食いもの」にした汚職事件の多発)
1997年「倒」(山一證券などの大型倒産、強豪倒してサッカーW杯初出場)
1998年「毒」(和歌山カレー毒物混入事件や環境ホルモンなど“毒”が問題に)
1999年「末」(世紀末、「世も末」な事件の多発)
2000年「金」(シドニー五輪の金メダル、朝鮮半島の“金・金”首脳会談など)
2001年「戦」(米国同時多発テロの発生、世界的な不況との“戦い”)
2002年「帰」(北朝鮮から拉致被害者が帰国、リバイバルブームなど)
2003年「虎」(阪神優勝や「虎の尾をふむ」ようなイラク派遣問題など)
2004年「災」(台風や新潟中越地震、記録的な猛暑、凄惨な殺害事件の発生)

阪神・淡路大震災や米国同時多発テロのような大きな出来事があった年は比較的分かりやすい漢字が選出されているなりよね。やや無理矢理なものが無いわけでは無いなりが、その漢字が選出された理由を読みながら改めて見直してみると、上手く当てはまるように見えてくるものなり。

今年は何があったかなぁ、といろいろと振り返ってみているなりが、1字の漢字で現すのが結構難しい年のような印象を受けるなり。例えば「子」とかどうなりか? 総選挙での「小泉チルドレン」の躍進、板橋の両親殺害や尼崎小6生の母刺殺、静岡のタリウム殺人未遂など「子どもの凶悪犯罪」の増加などを現して「子」。ちょっとストレートすぎるなりかね。もしくは「脱」とか。JR福知山線の脱線事故、低迷から脱出したロッテの日本一、ボーナス増や地価上昇など景気の停滞感からの脱却などを現して「脱」。あ、でも今年は愛知万博の年でもあるので、これを何かに絡めたい気も。むぅ、考え始めると結構難しいなりね(笑)。

日本漢字能力検定協会でははがきやファックスのほかに、公式ホームページからも応募を受け付けているので、皆さんも何か思い付いたらぜひ応募してみて下さいませ。最も応募の多かった漢字は12月12日に京都の清水寺で発表されるなり。どんな漢字が選出されるのか楽しみなりね。

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