横浜の斎藤隆投手がメジャー希望、球団容認で退団へ。

2005/11/05 08:51 Written by コ○助

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この時期になると複数の選手がメジャー挑戦を表明、誰が「夢」の舞台に立つことができるのか、野球ファンの関心を一手に集めるのが恒例行事となっているなりが、今年はまだソフトバンクの城島健司捕手以外は、ポスティングシステムによるメジャー移籍を球団に訴えている西武の松坂大輔投手、阪神の井川慶投手、ヤクルトの石井弘寿投手がいるくらいで、移籍実現の可能性が高いのは城島捕手だけとの見方が強いなりよね。ポスティング組は各球団が総じて認めない方向であることに加え、今年はFA権を取得した選手の中に「超」が付く大物がいないこともメジャー挑戦をする選手が少ない理由と考えられるなりが、FAでもポスティングでもなく、自由契約というカタチでメジャー挑戦をする選手が現れたなりよ。

その選手は横浜の斎藤隆投手。かねてからメジャー志向が強かった斉藤投手は、2002年にはFA権を行使してメジャー挑戦を表明。ブレーブス、ドジャース、レンジャース、レッドソックスなどと交渉をしたものの、提示された条件はいずれも単年契約&低年俸と斉藤投手の希望とは折り合いが付かず、結局3年総額7億3000万円を提示した横浜に残留していたなりね。今年はその3年契約の最終年だったなりが、横浜残留後の3年間で残した成績はわずかに11勝と、完全に期待を裏切っていたなりよ。そのため、球団と斉藤投手の間で話し合いが持たれ、自由契約にして「夢」をもう一度追うことで合意に至ったようなり。

参考までに、これまでの斉藤投手の成績を振り返っておくなりね。

1992 6試合、0勝2敗0セーブ、防御率8.44
1993 29試合、8勝10敗0セーブ、防御率3.81
1994 28試合、9勝12敗0セーブ、防御率3.13
1995 26試合、8勝9敗0セーブ、防御率3.94
1996 28試合、10勝10敗0セーブ、防御率3.29
1997 一軍登板なし
1998 34試合、13勝5敗1セーブ、防御率2.94
1999 26試合、14勝3敗0セーブ、防御率3.95
2000 19試合、6勝10敗0セーブ、防御率5.52
2001 50試合、7勝1敗27セーブ、防御率1.67
2002 39試合、1勝2敗20セーブ、防御率2.45
2003 17試合、6勝7敗0セーブ、防御率4.18
2004 16試合、2勝5敗0セーブ、防御率7.71
2005 21試合、3勝4敗0セーブ、防御率3.82

先発として二ケタ勝利を挙げた1996、1998、1999年と、抑えとしてフル回転した2001、2002年の成績は立派なりが、それ以外の年に関してはボチボチといった感じ。特に、近年の不振を「年齢的な衰え」と見る向きも強く、35歳という年齢が重くのしかかってきているなりね。今の状態で果たしてメジャーの各球団が獲得に動くのかは微妙な情勢なりが、野球人生の締めくくりとして、メジャーに挑戦したいとの意向のようなり。

ちなみに、斉藤投手を巡っては今年5月には「楽天が獲得に乗り出す」と報じられたことがあったなり。斉藤投手は東北福祉大学の出身ということで、地元出身の選手の活躍によって地元密着をアピールしたい楽天にはうってつけの選手。横浜が年俸の半分を負担してトレードに出すとの噂もあったなりが、結局この話は破談になっていたなりね。ただ、今回のメジャー挑戦が仮に失敗に終われば、楽天が斉藤投手の獲得に動く可能性は十分にありそう。来季、斉藤投手はメジャーでプレーしているのか、それとも楽天を含めた国内他球団でプレーをすることになるのか、はたまた夢敗れ引退してしまうのか。動向に注目なり。

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