ロッテ、31年ぶり3度目の日本シリーズ制覇。

2005/10/26 21:36 Written by コ○助

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恐らく、2005年で最も筆が進まない話題なり(笑)。阪神の3連敗で迎えた甲子園での日本シリーズ第4戦。でも、悲しいことに第4戦も特に見どころが無いままロッテに勝利を譲り、あっさりと日本シリーズが終わってしまったなりよ。優勝したロッテは、投げては阪神打線を封じ込め、打っては阪神投手陣を粉砕。投打ともにシーズン中をはるかに上回る出来の良さで、31年ぶりの日本一を奪取したなりね。まずは日本一、おめでとうございますなり。

阪神の敗因に関しては「シーズン終了から時間が空き過ぎた説」「村上ファンド騒動が選手の心理に影響を与えた説」「岡田監督が不利にしかならない予告先発を認めたから説」など諸説があるなりが、何を言っても言い訳にしかならないので、ここではあえて触れないことに。ただ、ひとつだけ。「なんでこんなに大差が付くのか」と、ファンのみならず評論家も首を傾げていたなりが、ロッテが確実に阪神を上回っていたものがあったなりね。それは、メジャー時代からデータ野球を得意とするバレンタイン監督がアメリカから連れてきた統計アナリストのポール・プポ氏の存在なり。

プポ氏はバレンタイン監督がメッツで監督を務めていた頃から、監督の全幅の信頼を受けてデータ収集に務めてきた人物。日本シリーズに臨むにあたり、プポ氏を中心とした5人のスコアラーが阪神の全試合、全投球、全打席、全プレーをビデオやデータでチェックし、各選手のウィークポイントを割り出したと言われているなりよ。評論家が「なぜあのボールを見極められるのか」と不思議がるシーンが何度もあったなりが、ロッテの選手はプポ氏のデータに基づく傾向と対策をしっかりと練ったことにより、完全に阪神を呑み込むことができたと考えられるなり。まあ恐らくは、こうしたデータ力の違いがそのまま試合に現れたのかな、と。来年以降、他球団も含めてロッテの見習うべきところは見習い、スコアラーの在り方を見直す必要がありそうなりね。

さて、日本一を決めたロッテの2005年はこれで終わりではなく。次は今年から新設されたアジア最強チーム決定戦「アジアシリーズ2005」(11月10日〜13日)が控えているなりよ。これは日本、韓国、台湾、中国のリーグを制したチームがアジア最強の座を賭けて戦うもの。アジアのプロ野球リーグでは日本が最もレベルが高いことを証明するためにも、ロッテには初代王者に輝いて欲しいなりね。こちらも注目してくださいませ。

☆ロッテ日本一への軌跡

【第1戦】10月22日(土) 千葉マリンスタジアム
阪 神| 0 0 0 0 1 0 0 | 1
−−−−−−−−−−−−−
ロッテ| 1 0 0 0 3 1 5x|10  (7回濃霧コールド)
[阪 神]井川 - 橋本
[ロッテ]清水
本塁打:今江、李、里崎、ベニー(ロッテ)


【第2戦】10月23日(日) 千葉マリンスタジアム
阪 神| 0 0 0 0 0 0 0 0 0 | 0
−−−−−−−−−−−−−−−
ロッテ| 1 1 0 0 0 5 0 3 x |10
[阪 神]安藤 - 江草
[ロッテ]渡辺俊
本塁打:サブロー、フランコ、李(ロッテ)


【第3戦】10月25日(火) 甲子園球場
ロッテ| 0 1 0 2 0 0 7 0 0 |10
−−−−−−−−−−−−−−−
阪 神| 0 1 0 0 0 0 0 0 0 | 1
[ロッテ]小林宏 - 小野 - 藤田 - 薮田
[阪 神]下柳 - 藤川 - 桟原 - 橋本 - 能見
本塁打:福浦(ロッテ)


【第4戦】10月26日(水) 甲子園球場
ロッテ| 0 2 0 1 0 0 0 0 0 | 3
−−−−−−−−−−−−−−−
阪 神| 0 0 0 0 0 2 0 0 0 | 2
[ロッテ]セラフィニ - 小野 - 藤田 - 藪田 - 小林雅
[阪 神]杉山 - 能見 - 福原 - ウィリアムス - 藤川 - 久保田
本塁打:李(ロッテ)

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