キャスティングやストーリー展開に賛否はあれど、中島美嘉と宮崎あおいを主演に据えた映画版の「NANA」は大ヒットを記録。つられるように原作本のセールスも伸び、主題歌はオリコンの上位を独占、香港・シンガポール・台湾でも公開され、続編の製作も決定するなど、その経済効果は200億円にも及ぶとの試算があるほど、大成功を収めているなりよ。今後、続編は第2弾に止まらず、第3弾、第4弾と製作する計画がすでに明らかにされているため、そのたびに「NANA」旋風が巻き起こりそうな感じなりよね。

そんな映画、書籍、音楽の各メディアを巻き込み、旋風を起こしている「NANA」に絡めずにいたのがテレビ。TBSが出資をしていたので何らかのカタチで絡んでくるのは分かっていたものの、せいぜい公開前に映画の情報を流す程度で、これまであまり大きな絡みは見せていなかったなりよね。ただ、水面下では着々とある計画が進められていたようで、最近ネット上ではさまざまな憶測が飛んでいたなりよ。それは連続ドラマ化。「映画→ドラマ化」の流れは今年の夏ドラマで「海猿」（フジテレビ）や「電車男」（同）、「いま、会いにゆきます」が実践して話題となったなりが、再び来年1月スタートの冬ドラマでTBSが実践する計画を進めているというなりね。

ゲンダイが10月5日付けで報じた記事には、ドラマ版の「NANA」は「キャスティングもほぼ決まっていて、石原さとみと長澤まさみの若手2人が急浮上している」とあるなり。石原さとみと長澤まさみが2人とも出演するのか、どちらか1人が出演するのか、この文面を見る限りでは判断が付きかねるなりが、大まかに分ければどちらも同じタイプの女優なだけに、この2人で小松奈々と大崎ナナを演じるのは少々無理があるような気も。映画版で宮崎あおいが演じた小松奈々に関しては石原さとみや長澤まさみでもアリかもしれないなりが、中島美嘉が演じた大崎ナナに関してはまず「歌える」ことが条件になるはずなので、歌が上手いようには思えない石原さとみ、歌っている姿が想像しにくい長澤まさみのいずれもイメージがピタッとはまらないなりよね。

ドラマ版の大崎ナナ役に関しては、土屋アンナという名前もたびたび挙がっているのが気になるところ。土屋アンナは映画「下妻物語」での好演が記憶に新しいところなりが、歌手活動もスタートさせているだけに、確かに大崎ナナ役に起用されればそれほど違和感は無いかもしれないなり。まあこれは信頼できるソースがまだ出ていないので、何とも言えないところではあるなりが。

果たして「NANA」は来年1月からの冬ドラマとして連続ドラマ化されるのか。続報に注目なりね。