「有終の美を飾りたい」阪神の井川慶投手がHPで移籍を暗示?

2005/10/04 16:04 Written by コ○助

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阪神が前回優勝した2003年のオフからポスティングシステムによるメジャー移籍を球団に直訴、昨オフには連日スポーツ紙を賑わす大きな騒動となったのは記憶に新しいなりが、球団側はFA権を行使しての移籍以外は認めない方針で、結局は井川投手の希望は通らずに今シーズンも阪神でプレーすることになったなりよね。ただ、オフの騒動がシーズンまで尾を引いたのか、今年の井川投手は終始ピリッとせず。数字だけ見れば13勝8敗、防御率3.81とそれほど悪いわけでは無いなりが、ボコボコと打たれる試合も数多く見受けられ、とても「エース」と呼べる内容では無かったなりよ。それだけにファンの間には「もう井川はエースではない」「メジャーに行きたいなら行けば?」と、かなり白けたムードが漂っているなりね。

井川投手は今オフにも再びメジャー移籍を球団に直訴するものと予想されているなりが、自身の公式ページには阪神でのプレーが今年限りであるかのような記述がたびたび見られるなりよ。いくつか気になる部分を抜き出してみると。

「最後となる巨人戦、試合前にはいろんなことを思い出しました。いい勝負ができたこと、打ち取ったこと、やられたこと……。巨人とは節目節目で当たることが多く、思い出深い試合もたくさんありました。そして最後は、悔いのないようにという気持ちでマウンドに上がりました」
「次回はいよいよ最後の登板になります。有終の美を飾りたいのはもちろんですが、それと同時に、悔いのないピッチングをして終わりたいと思っています。ずっと甲子園で投げてきたその思い出を胸に、一球一球に気持ちを込めて投げたいです」

「思い出深い試合もたくさんありました」「ずっと甲子園で投げてきたその思い出を胸に」など、もう完全に阪神を退団することを暗示しているとしか思えない書き方なりよね(笑)。単にシーズンを振り返っているのではなく、阪神での野球人生を振り返っていると取られてもおかしくない記述なり。

「絶対に移籍は認めない」方針の球団と、「絶対にメジャー移籍する」と頑なになっていた井川投手の間で、どのような落としどころを見つけて昨オフの騒動が決着したのかは明らかになっていないなりが、ひょっとするとある程度のノルマを課し、それをクリアすることを条件にメジャーに送り出すという付帯条項を契約に盛り込んでいた可能性も。そして、すでに井川投手はノルマを超えたからこそ、このような発言をしているのかもしれないなり。まあそこら辺は実際にオフになって動きが見えて来ないと何とも言えないところなりが。

個人的にはポスティングシステムで放出する理由(経営的に苦しいなど)が阪神には無いし、例え飼い殺しと言われようともルールに則ってFA権取得するまでは放出するべきでは無いと思うなりよ。ほかの選手への影響を考えると、「わがままを通せばメジャーに行ける」という悪しき先例を作るべきでは無いはずなりが、どうも雰囲気的にはメジャーに移籍してしまいそうな気もするなり……。単純に二桁勝利を挙げている投手が抜けるのは戦力的に痛いなりよねぇ。

10月4日の横浜戦と日本シリーズでの登板がタテジマを着た井川投手を見る最後のチャンスになるかもしれないだけに、阪神ファンはその投球をじっくりと見ておくべし。

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