色あせた香港ディズニーランド、投資額の回収を危ぶむ声も。

2005/10/03 07:32 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


東京ディズニーランドに続くアジアで2番目のディズニーランドとして9月12日に開業した香港ディズニーランド。アメリカやフランスのディズニーランドに比べると距離的にそう遠くないこともあって、雑誌の特集に組まれたり、観光ツアーがたくさん企画されるなど、日本からも熱い視線が注がれているなりよね。ただ、表面的にはハッピーな雰囲気の香港ディズニーランドも、開業当初からさまざまな問題が伝わって来ているのが現実。その中で、今後の香港ディズニーランドを占う意味で早急な対応が求められることのひとつがマナー問題なり。

開業した直後から「中国大陸からの観光客のマナーが悪い」とのニュースが日本でもたびたび報じられたなりが、具体的にはどのようなマナーの悪さなのか、これまで報じられているものをいくつかまとめておくなりね。

・「眠れる森の美女」の城で子どもに立小便をさせる。
・喫煙スペースでは無い場所でもタバコを吸う。
・疲れた人が所構わずに寝てしまう。
・暑いからと衣服を脱ぎ、上半身裸になってしまう。
・冷房の効いたショップの中に座り込む。
・辺り構わずタンを吐く。
・殴り合いのケンカが起きる。

もちろん、香港ディズニーランドを訪れている中国人がほとんどこんな感じ……というわけではなく、あくまでもごく一部の中国人の所作が目立つという話なりが、まあいかにも中国的というか、何というか(笑)。コ○助がかつて1か月ほど中国を貧乏旅行したときに体験したことが、そのまま香港ディズニーランドにも現れているなりよ。中国の、特に内陸部を訪れたことがある人ならば、「香港ディズニーランドでのマナーが悪い」と聞いてもさほど驚かないかもしれないなりね。

マナーの悪さによって早くも悪評が立ってしまった香港ディズニーランドなりが、問題はほかにも山積み。産経新聞によると、12日の開幕式のときには今年最悪のスモッグに襲われ、「呼吸疾患のある人は室内で待機しなければならなかった」ほど大気汚染が深刻だったのだとか。また、海洋汚染などによって、香港ディズニーランドのあるランタオ島近海に生息する野生のピンクイルカへの影響などが懸念されているなりね。

噴出した数々の問題によって集客のペースが当初予想よりも鈍る可能性は否めないなりが、香港政府は投資した224億5000万香港ドルを12年で回収する(年間入場者数を600〜1000万で試算)と強気の姿勢を崩していないなりよ。ただ、この香港政府の試算に異議を唱える学者も現れているようで、「毎日3万人が入場しても、年間利益はわずか10億香港ドル」と政府の見通しは甘いと批判する声も漏れ始めているというなり。まだオープンから半月しか経っていない香港ディズニーランドなりが、まさに前途多難といった感じなりね。

香港ディズニーランドもマナーの悪さをはじめとする諸問題の解決に向けて動くはずなので、いつまでもこの状態が続くわけではないとは思うなりが、早いうちに手だてをしないと傷口がどんどん広がることになりそう。香港ディズニーランドが「夢の国」で在り続けるためにも、なんとか対応策を見つけ出して欲しいものなり。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.