サンタのトナカイ死亡は戦闘機のせいと、空軍が賠償金。

2005/10/01 09:58 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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「たこやきなんぼマンボ」という曲、小学生低学年ぐらいのお子さんを持つお母さんなら絶対ご存知のはず。NHKの「おかあさんといっしょ」で2000年の夏に「今月の歌」として流れたこの歌は、普段はマジメな番組のおにいさん・おねえさんたちが、突如頭にたこ焼きを被り、激しくマンボを踊るという衝撃的な内容でした。

ウォール真木もこれを最初に観た時、一瞬立ち眩みがするほどの驚きに包まれたのは言うまでもありません。しかし理解できない世界観なのに、妙にハマりこんでしまったのは、曲自体が結構ノリノリだったせいでしょうか。子供の歌としては驚異的な話題性だったと聞いています。

で、その「たこやきなんぼマンボ」を作曲したのが、パラダイス山元氏。日本を代表するマンボ・ミュージシャンでありながら、「マン盆栽」というフィギュアと盆栽を組み合わせた新しい流儀の家元だったり、「グリーンランド国際サンタクロース協会」が認定する、日本で唯一の「公認サンタクロース」だったりと、マルチな活躍をなさっている方ですね。

この公認サンタクロースというのは、オリジナルのサンタ(長老)が独りだけでは、クリスマスの一晩だけでは世界中の子供たちにプレゼントを与えることが出来ないと、彼のサポートをするのがお役目だそう。グリーンランドとその周辺各国を中心に、ヨーロッパ、北・中南米、そして日本など、180人ほどの公認サンタクロースがいるそうです。

もちろんこの公認サンタクロース以外にも、クリスマス近くになると世界中でいたるところで副業としての「にわか」サンタさんが出没します。デンマークにお住まいの農場経営者、オラビ・ニッカノフさんもそんなサンタのパートタイマーの一人です。彼の農場ではトナカイが2匹飼われており、冬になると彼らもサンタのお手伝いとしていろいろなイベントに登場していたのだとか。

ところがある日のこと、デンマークの空軍がニッカノフさんの農場上空で戦闘機F-16の低空飛行練習を実施。その時の騒音でなんとトナカイの1匹が心臓発作で死んでしまったのだそうです。そのせいで、ニッカノフさんはその後、クリスマス関係の行事に参加することが出来なくなってしまいました。

そこで彼が空軍に苦情の手紙を書いたところ、軍側もそれをシリアスに受け止め、この度賠償金として約57万円を支払うことに。空軍の広報担当のモーテン・ジェンセン氏によると、戦闘機の飛行記録などを確認し、ニッカノフさんの苦情が本物であると判断したのだそうです。

ニッカノフさんは空軍の真意のある態度に感謝し、クリスマスまでに新しいトナカイを購入する計画だとコメントしているそうです。

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