スクウェア・エニックスの和田洋一社長「ゲーム機依存から脱却」。

2005/09/28 11:32 Written by コ○助

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「ファイナルファンタジー」と「ドラゴンクエスト」の二大ロールプレインゲームのタイトルを擁するゲーム業界の「勝ち組」ながら、8月には大手ゲームメーカーのタイトーを買収。海外展開や携帯向けコンテンツに強味を持つタイトーのノウハウを吸収し、さらに土台を強化することでこれからのゲーム業界を生き抜く構えなりが、今後のゲーム業界の展望やスクウェア・エニックスの在り方について和田洋一社長が語ったインタビューが読売新聞に出ているなりよ。

「(新作ソフトの販売は減少傾向だが)ビジネスの枠をインターネット上のオンラインゲームや携帯電話向けにも広げれば、市場はむしろ急拡大している」
「市場の主役は、ゲーム機メーカーから、魅力あるソフトやコンテンツを提供するソフトメーカーに移りつつある」
「(スクウェア・エニックスは)最大・最良のコンテンツメーカーになる」
「タイトーの子会社化を受けて、今後、持ち株会社化は考えられる。スクウェア、エニックス、タイトーそれぞれの活力を引き出す組織を考えたい」

国内のソフトメーカーとしては早い段階からオンラインゲームに取り組んできたスクウェア・エニックスなので、現在市場が急拡大しているオンラインゲームや、同じようにネットワークを介したゲームを展開できる携帯電話向けコンテンツでは大きなアドバンテージを持っているなりよね。特に携帯電話向けコンテンツは、過去の資産を活かしながらすでに大きな収益を上げているほか、流通コストがかからないメリットがあるため、今後はさらに力を注いでいく考えのようなりよ。

このインタビューで語られていることは特に目新しい内容では無いものの、家庭用ゲーム機、携帯ゲーム機、携帯電話とソフトメーカーが活躍できる場が多様化した状況に、スクウェア・エニックスがどのように対応していくのか伝わってくる内容ではあるなり。現在のゲーム市場をけん引しているソニー・ コンピュータエンタテインメントや任天堂などのハードメーカーをしのぐ存在感を発揮できるまではまだ時間がかかりそうではあるなりが、ゲームを展開できるあらゆるシチュエーションを制することでトップに躍り出ようという気概を感じるなりよね。

勝者の行方によってゲーム業界全体の構造が変わるかもしれない次世代ゲーム機競争の火ぶたが切られるまでもうすぐ。オンラインゲームや携帯向けコンテンツが重要なのは疑う余地は無いなりが、それらでの展開をスムーズに行うためにも、まだまだパイの大きい家庭用ゲーム機を制することが先決。スクウェア・エニックスがどのような戦略でこの競争に対応していくのか、注目しておきたいところなり。

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