ソニー、最高級ブランド「QUALIA(クオリア)」の開発を停止へ。

2005/09/22 10:24 Written by コ○助

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ソニーの出井伸之前会長の肝いりで2001年に開発がスタート、2003年から製品展開が始まった最高級ブランド「QUALIA(クオリア)」。「人の心を感動させる」「ものづくりをもう一度見直す」という発想から、「作る」「造る」「創る」の3つの「つくる」をキーワードに開発が進められ、従来の製品とは見た目からして一線を画す高級感あふれる製品群は、「高嶺の花」ならぬ「高値の花」ながら一度目にした人の心を掴んで離さない魅力があったなりね。そんな「QUALIA」が、ソニーの経営改革の波に呑み込まれ、開発を停止することになったなりよ。

朝日新聞によると、ハワード・ストリンガー会長を筆頭にする現経営陣は、旧経営陣の多角化路線を修正するべくさまざまな案を打ち出しているなりが、薄型テレビのブランドを「WEGA(ベガ)」から「BRAVIA(ブラビア)」に変更したのと同様に、当初思い描いていたほどの効果を上げていない「QUALIA」についてもメスを入れることになったというなり。数十万から数百万円もする「QUALIA」の製品は、もともと大ヒットを期待して開発されていたものでは無かったなりが、今のソニーには売れ線にならない製品を悠長に開発している余裕がないということなりね。

これまで「QUALIA」として発売された製品がどのようなものなのか。イメージが湧かない人もいると思うので、代表的な製品を簡単に挙げておくことにするなり。

「HD対応プロジェクタ Q004-R1」240万円
「トリニトロンカラーモニタ Q015-KX36」130万円
「デジタルカメラ Q016-WE1」38万円
「デジタルHDビデオカメラレコーダー Q002-HDR1」57万円
「デジタルハイビジョン液晶テレビ KDX-46Q005(46V型)」105万円
「デジタルハイビジョンSXRDプロジェクションテレビ KDS-70Q006(70V型)」160万円
「ステレオヘッドホン Q010-MDR1」25万円
「ポータブルミニディスクプレーヤー Q017-MD1」18万円

と、いった具合で、庶民にはとても手が出せない価格がズラリと並んでいるなりね(笑)。「なぜポータブルMDプレーヤーが18万円もするのか」との素朴な疑問は誰もが抱くものなりが、これは「真鍮から削り出した本体」「継ぎ目、すき間、ネジを隠した高精度の加工」「外観のほどこされたパラジウムメッキ」「QUALIA向けにデザインされたヘッドフォン」「アルミから削り出したハウジング」などなど、至るところにソニーのこだわりが詰まった製品なので、これだけの価格がしてしまうなりよ。確かに、その美しさはほかのポータブルMDプレーヤーと比べることができないほど。次元の違う製品なりね。

「QUALIA」に対しては高く評価する人も少なくなかっただけに、開発が停止されるのは残念。いずれソニーの経営状態が改善され、余裕が出てきたときには、「QUALIA」のような超高級ブランドが復活すると良いなりね。

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