米マクドナルド、公立校で体育のプログラムを提供。

2005/09/20 12:13 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ウォール家の6歳と3歳の娘2人。出来るだけ日本食を食べさせるようにして育ててきた努力の賜物か、好物は納豆、ほうれん草のおひたし、佃煮、サツマイモの味噌汁、そして真っ白なご飯……というかなりストイックな食生活が定着しております。しかしやっぱりメリケンな血も流れている彼女たちは、ファストフードももちろん大好き。毎週日曜日、教会にいった帰りはお父さんと近くのマクドナルドに行くのがお決まりのスケジュールなのです。ハッピー・セットに付いてくるオモチャも、一体何個集まったことか……(苦笑)。

さてそのマクドナルド、高カロリー・高脂肪の不健康な印象が定着していますが、最近はそのブランド・イメージを払拭しようと、サラダや低脂肪の高級胸肉を使ったチキンメニューなど、新しい商品を開発し続けています。そういえば、ハッピー・セットでもフライの代わりにリンゴがチョイス出来るように最近なりましたっけ。

さらに店内で提供する「ヘルシー・メニュー」の他にも、さらに「健康」という付加価値を提供しようと、最近マクドナルドが始めたことがあります。なんでもこの新学期から公立の小学校で同社が提供する運動プログラムが開始されたとか。全米の約3割にあわつ3万1,000校あまりが一斉に導入したこの体育授業"Passport to Play"と呼ばれ、小学校の3年生から5年生が対象。グラウンドで世界各国の文化に触れながら、その国の遊びを学んで楽しみながら体を動かそうという趣旨なんだそうです。

「社会的に貢献することで、結果として自社イメージが向上するはず」と米マクドナルドのビル・ラマー氏(最高マーケティング責任者)が語るように、今まで肥満の原因として裁判沙汰になるなど「悪者」として槍玉に挙げられてきたマクドナルドとしては、今回のプログラムでぜひともポジティブな印象を人々に与えたいところ。まだ感性が柔軟な子供に直接訴えることで、その親たちにもターゲットを拡大していく狙いもあるのかもしれませんね。

ただし今回のマクドナルドの活動は、一部の教育者からは批判も。結局のところ子供はフライやハンバーガーなどの高カロリーなものを好む傾向がありますしね。いかに健康、健康と謳ってみても、とどのつまり子供が口にするのはやっぱり不健康な食品になってしまうのでは?と心配する声もあるそうです。

ま、どっちにしろ子供が楽しめる授業が出来ること自体に反論はないということで。

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