カージナルス優勝に「願掛け」、ビルボードの上で生活。

2005/09/15 13:01 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


先日のnarinari.comコラムでもちょこっと書きましたが、ウォール真木は車の運転中に聞くのはもっぱらラジオ。その中でもセントルイスに引っ越してきてから、ずーっとお気に入りのステーションなのが「FM 101.1 ザ・リバー」というラジオ局です。主に最新のロックとポップ系の音楽を専門にしており、最近はダンス系もちょこちょこと流すようになっていますな。オンラインでもライブ放送(公式サイト wvrv.com 上部メニューの "Listen Live" をクリックすると試聴出来ます)しているので、ご興味がある方は聞いてみてください(先日ご紹介したPussycat Dolls も頻繁に流れてますよー)。

この「ザ・リバー」のメイン・パーソナリティであるのが、ヴィック・ポーセリとトリッシュ・ガゼルの2人。彼らのトークは親しみがあって、朝の "Vic & Trish" ショーは特にウォール真木のお気に入りです。トリッシュが担当する「芸能ゴシップ」コーナーは、大切なnarinari.comのネタを拾う場でもありますしね(笑)。

さて彼らはセントルイスに住んでいるだけあって、言うまでもなくカージナルスのファン。最近はMLBのレギュラー・シーズン終盤とあって、もっぱらショーの話題もいつカージナルスが地区優勝するのか……ということ。セントルイスのダウンタウン近くに設置された、このラジオ局のビルボードにも "Go Cards! Magic Number ○"(訳:「カージナルス頑張れ! マジック・ナンバーは ○」)と大きく書かれて、数字がリアルタイムで更新されてるのです。ちなみに今現在(9月14日の夜)のマジックは「2」。もうすぐですよ、もうすぐですよぉ!

で、このビルボードの数字。この1週間ほど、一体誰が取りかえているのかといいますと、なんとヴィックとトリッシュ本人たちなのです。しかもいちいちビルボードに登って交換しているのではなく、実は2人して優勝への「願掛け」を兼ねて、ずーっとビルボードの上で生活しているのです。マジック・ナンバーが「ゼロ」になるまで降りてこない約束だそうで、もう6日間も寝袋持参で地上高くステイ中。というか、トイレはどうしてるでしょうねぇ?

もちろんこの期間中でも、2人はお仕事休んでません。放送用の機材を持ち込んで、ビルボードの上からDJやってます(笑)。しかも単なる看板ですから、雨風しのげる場所は二枚のボードの間にある小さな隙間のみ。昨日のセントルイスは午後に激しい雷雨があったのですが、2人は本気で死にそうだったとか。さらにまだまだ残暑の激しい日々が続いているので、暑い中ご苦労なことです。ヴィックの声は心なし枯れてきているし、トリッシュは今朝とぼけて曜日を言い間違えるし……、そろそろ限界っぽいですよ。カージナルス早く優勝してー、彼らのためにー(涙)。

ちなみに彼らがこんな生活を始めたのは、願掛けの他にもうひとつ理由があるそうで。なんでも2人がビルボードの上にいる間スポンサーが毎日1,000ドルづつ、先日のハリケーン・カテリーナで被災した人々のために寄付することになっているそうです。こういうおバカな行動でチャリティー活動するのはアメリカ人のお得意なところですが、しかしここまでやるかと。

しかし、ヴィックとトリッシュのこの過酷な日々も、早ければ明日にはカージナルスの優勝が決まりやっとこさ終了の予定。やっと彼らも元の下界の生活に戻れるハズです。いやあ、よかったよかった(涙)。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.