映画「NANA」が絶好調、強気の東宝は「77億円目指す」。

2005/09/13 21:15 Written by コ○助

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現在発売されている13巻までのコミックの売り上げは2,500万部を突破、過去に「天使なんかじゃない」や「ご近所物語」などの代表作を持つ矢沢あいにとっても最大のヒット作となっている「NANA」なりが、熱い原作ファンに支えられるカタチで、映画版のほうも大ヒットを記録しているなりよ。9月3日の公開初日の観客動員数は「世界の中心で、愛をさけぶ」の2割増しという快調なスタートを見せたことで、配給元の東宝は「77(ナナ)億円を目指す」と目標を上方修正しているほどなりね。(ちなみに、公開初日から2日間の観客動員数を合計すると「世界の中心で、愛をさけぶ」の89%と、2日目以降は若干ペースダウン)。

ただ、巷の映画版「NANA」に対する評判は真っ二つ。特に原作に思い入れのある人の間では賛否が分かれているなりよ。これは公開前から予想されていたことではあるなりが、やはり「配役」「衣装」「音楽」「忠実性」あたりについて、不満を述べているファンが多いようなりね。特に「配役」に関しては不満を持っている人が多いようで、主演の中島美嘉(大崎ナナ)に対し「歌は上手いが、あまりの演技臭さが気になる」という声が強いなりよ。まあこれは中島美嘉の本業が女優ではないので、ある程度は割り引いて考えなければならないところ。制作者側は女優経験の少ない中島美嘉を敢えてキャスティングした時点で、批判が出ることも織り込み済みだったとは思うなりが、原作ファンにしてみれば作品の最も要となる人物の演技が下手という点が納得できないようなりね。

また、原作とのイメージが異なるという意味では、松田龍平(本城蓮)に対しても厳しい意見が飛んでいるなり。こちらもストーリーの主軸になる重要な役柄だけに、ファンからすれば愛着のある登場人物。それだけに原作とのイメージとのズレが気になる人が多いなりね。まあ感じ方は人それぞれなので、「このキャストでも良かった」と感じた人も少なくはないと思うなりが、なかなか万人が満足するような配役では無かったのは間違いないようなり。

コ○助も映画版はもう観てきたなりが、全体のストーリー的にはかなりアッサリとした感じで終わってしまい、いずれ続編が製作されるような雰囲気を残していたという印象。原作のボリュームを2時間に詰め込んでいるので、ひとつひとつのエピソードの描写が薄くなってしまった感は否めなかったなり。中島美嘉の演技に対してはコ○助も少し気になった派なりが、それを補って余りあるほど宮崎あおい(小松奈々)の演技……というよりも存在そのものが素晴らしく、彼女の表情やしぐさ、セリフ回しのすべてがキュートで、宮崎あおいを見るためだけでも一見の価値がある作品だったなりね。

興行収入85億円を稼いだ「世界の中心で、愛をさけぶ」のペースには劣るため、東宝が目指す77億円の目標に到達できるかどうかはまだ分からないなりが、個人的には「男なら宮崎あおいを見逃すな」という一点をプッシュしておくことにするなり(笑)。この手の作品はあまり小難しく考えずに楽しむのが吉。一応話題作なので、気になる人はぜひ劇場に足を運んでみて下さいませ。

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