子どもの夏休みに異変、林間・臨海学校の閉鎖相次ぐ。

2005/09/12 10:58 Written by コ○助

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小・中学校の学校生活の想い出はいろいろとあるなりが、強く印象に残っているのはやはり運動会や合唱コンクール、学芸会、林間・臨海学校といった大きなイベントにまつわるもの。特に、コ○助は林間・臨海学校が心に残っているなりよ。クラスの友だちと一緒に旅行ができたことは、本当に楽しかった想い出があるなりね。

コ○助が学校行事として小・中学校の9年間で行ったのは、学校の寮があった千葉県・富浦と山梨県・清里に2〜3回ずつと、長野県・菅平高原。富浦は海での遠泳、清里と菅平は山登りのために行ったものだったなりが、いずれも体力的にキツイ思いをした辛い記憶よりも、休憩時間に虫を捕りに行ったり、星空を眺めたり、キャンプファイヤーをやったり、寝ずに友だちと話をしていたことなどの記憶のほうが残っているなりよ。きっと15〜20年近く経った今でも良い想い出として残っているということは、よっぽどコ○助にとって楽しい想い出だったなりね。

そんな経験をしているだけに、今の子どもたちがあまり林間・臨海学校に参加できていない(しない)という状況を聞いたとき、少し寂しい気がしたなりよ。財政難や少子化などを理由に、自治体が林間・臨海学校に使えるような自前の施設を閉じる傾向が強くなっているため、公立の学校では林間・臨海学校自体を取りやめる動きも出ているなりね。また、林間・臨海学校は自由参加が基本らしく、夏休みの娯楽の多様化によって、学校行事の林間・臨海学校には参加しない子どもが増えていることも林間・臨海学校の縮小に拍車をかけているようなりよ。

朝日新聞にはいくつかの自治体の例が紹介されているなりが、東京・新宿区の場合は「小中学生数が多かった60年代、新宿区単独で、借り上げも含め計8カ所の林間、臨海施設を持ち、夏休み中に1万5千人が出かけた。しかし、90年代に5千人台に減った。区は施設を減らし、参加率の低い中学生の林間、臨海学校を00年からやめている」といった具合。これは新宿区だけの局地的な例とはいえ、30年間で3分の1にまで減っているのは「激減」と言っても過言ではないかもしれないなり。

また、中野区の場合は「小学校の林間学校を廃止した分、各学期中の移動教室を充実させた。学校の小規模化で教員が減り、夏休み中の引率の負担が重くなったことが廃止理由の一つ」。まあ旧来のスタイルを貫き通すことが良いことだとは思わないので、時代の流れに合わせた変化をしていくことは大事だと思うなりが、「夏休み中の引率の負担が重くなった」という理由に関しては子どもにとっては何ら関係のない話なわけで。学校側の事情で廃止になってしまうのは、気の毒ではあるなり。

いずれにしても、社会全体の流れに昔ながらの林間・臨海学校のスタイルがそぐわなくなってきたことは確かなようなりよ。今後はますます縮小の方向に流れていくだろうし、いずれ「林間・臨海学校って何?」という子どもたちが普通になる時代が来るかもしれないなりね。やっぱりそれも寂しい話なりねぇ……。

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