「映画連動ドラマ」の横行、視聴者はどう見る?

2005/09/09 16:34 Written by コ○助

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「海猿」(フジテレビ系)、「がんばっていきまっしょい」(同)、「電車男」(同)、「いま、会いにゆきます」(TBS系)と、映画と連動したドラマが乱立した今クール。視聴率的には平均20%以上を叩き出している「電車男」は別にして、同13%の「海猿」、同12%の「がんばっていきまっしょい」、同10%の「いま、会いにゆきます」は決して成功しているとは言い難いなりよね。制作者側からすればヒットした映画と連動させることで安定した視聴率を獲得できるとの思惑があったはずなりが、この数字を見る限りでは、どうも視聴者の反応は芳しくないなりよ。

こうした映画とドラマの連動について「安直な企画」と一刀両断にする否定派も多いなりが、コ○助はどちらかというと肯定派。特に原作があるものに関しては、2時間の枠ですべてを表現する映画と、10時間の枠で表現するドラマでは、当然のことながら物語の奥行きが変わってくるなりからね。演出の仕方ひとつで全く違うドラマになる可能性もあるわけで、そういう意味では映画と連動したドラマは今後も見ていきたいと思うなりよ。まあ、今クールの微妙な視聴率では今後縮小していく方向になりそうなりが。

実際に一般的な視聴者が映画とドラマの連動についてどう感じているのかは少し気になるところ。視聴率が低いということは、結局は否定派のほうが多いことを表しているとも言えるなりが、その点について読売新聞が読者に問うた記事が出ているなりよ。どのような声が上がっているのか、少し見ておくことにするなりね。

「役者さんも似たようなイメージの人ばかり。話題作ならストーリーもほぼわかっているわけだし、見る気にはなりません」
「漫画や小説のドラマ化が多い今こそ、ドラマでしかできない作品を作ってほしいです」
「映画で人気のあった作品がドラマでも放送されると、その作品への感動が薄れる気がします」

といった具合。ストーリーが予め分かってしまっている、というのは確かに次週に繋がるワクワク感が薄れてしまう要因になるなりよね。また、「電車男」や「いま、会いにゆきます」のように映画版が大ヒットしすぎているがゆえに、ストーリーの結末を知っている人が多く、わざわざドラマ版を見ないという選択をする人が増えていたとしても、それは不思議なことでは無いなり。そして「ドラマでしかできない作品を作って欲しい」という意見はもっとも。

どの意見も正しいとは思うなりが、それが即「映画とドラマの連動を否定」する方向に向かうのは少し残念なところなり。ドラマでしかできない作品もありつつ、映画とドラマの連動作品もありつつ、といった連続ドラマの在り方の多様化は、むしろ歓迎するべきだと思うなりよ。これまで連続ドラマは放っておいても視聴率が取れたものが、徐々に低下傾向にあり、制作者側は試行錯誤の段階に突入しているなりよね。そのため、すべての試みが成功しているわけでは無いなりが、それもすべては過渡期的な状況だと思って、この状況を楽しんだほうが良いのかな、と。

皆さんは映画とドラマの連動作品、どう受け止めているなりか?

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