リスに噛みつかれ怪我した大型犬、25針縫う羽目に。

2005/09/05 00:22 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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「窮鼠猫を噛む」。弱者でも追い詰められたら死に物狂いでとんでもない逆襲の力を発するという、よく知られたことわざですね。しかしこの言葉どおりのシチュエーションを現実に目の当たりするなんてことは滅多に無いのでは?ところが、これにかなり近い事件を目撃した女の子がイギリスにいるそうです。

かなり衝撃的なこの出来事を見てしまったのは、英国南西部のデボン州にお住まいのエリー・キャンベルちゃん10歳。デボン州はロンドンから車で3時間ほどの場所に位置し、気候は温暖でなかなか快適な土地だそうです。エリーちゃんがお母さんと一緒に近所の公園までピクニックがてら遊びに出かけた時も、きっとお天気が上々で気持ちの良い日だったに違いありません。

ラブラドール犬のカール君が楽しそうに、リスを追いかけつつ走り回ります。それを微笑ましく眺めているエリーちゃん母子。想像するだけで素敵な風景ですねぇ。ところが次の瞬間2人が目にしたのは、信じられない光景でした。

なんと追いかけられていたリスが、今度はカール君に噛み付いたではありませんか。痛みに耐えられず、狂ったように駆け回るカール君ですが、それでもリスは首元に喰らいついたまま、離れようとしなかったとか……。もちろんエリーちゃんもお母さんも、なすすべがありません。どうすることも出来ないまま、この悪夢を眺めるしかありませんでした。

結局30秒ほど噛み付いたままのリスは、その後逃げ去ったそうなのですが、可哀想なのはカール君。リスを引き離そうと体を振り回したためか、自分の皮膚まで引き裂いてしまったそうです。ううう、そりゃ気の毒に。

通りすがりの男性に助けを求め、すぐに動物病院までカール君を運び処置をしましたが、なんとカール君の受けた傷は筋肉を10針、さらに皮膚を15針縫うという、大怪我だったそうです。獣医さんもリスの噛み跡を治療したことはあるけれど、ここまで酷いのは見たことがないと驚いていたそうです。

幸い、迅速な治療を受けたカール君はその後も化膿止めの抗生物質などの助けを受けながら順調に回復しているとか。それにしても今後は遊び半分にリスを追いかけるなどということは、絶対しないだろうなぁ。

そういえば、ウォール家の庭にも最近リスが沢山集まるようになってきました。鳥のエサ箱を置くようになってから、その中のヒマワリの種なんかを狙って来るようになったのです。見た目は可愛いけれど、エサを撒き散らしたり、木の土台を引っ掻いたりと、結構はた迷惑。

かといって、彼らを追い掛け回したりしたらカール君のように噛み付かれることもあり得るワケで……。あぁ、また動物関係の悩みが増えてしまったです(涙)。

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