ヤクルト、古田敦也捕手に編成権付きの「GM監督」を要請へ。

2005/09/01 09:19 Written by コ○助

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早い段階から、今オフにはヤクルトの監督、もしくはプレイングマネージャー(選手兼監督)に就任するとの憶測が流れている古田選手なりが、シーズンも終盤に差し掛かったことで、その去就に関する動きが徐々に出てきたなりよ。1年契約で今シーズンに臨んだ若松勉監督がV逸を理由に勇退することがほぼ決まり、後任監督の選定に向けた動きが慌ただしくなってきているなりね。

ヤクルトとしては、生え抜きエリートの「幹部候補生」古田選手を監督に就任させたい考えなりが、古田選手自身はまだ現役にこだわりを持っているとも言われているなり。そのため、まだ一度も行使していないFA権を行使して他球団に移籍する可能性も否定できないなりね。信憑性のほどは分からないなりが、これまで積極的に優勝に向けての戦力補強をしてこなかった球団に対して愛想を尽かしているとの話もあり、先日は現役続行の場合には「絶対ヤクルトでもない」と発言して注目を集めていたなりよ。

そんな古田選手の心情を察知してか、センターラインの強化とスター選手が欲しい楽天や、メジャー行きが濃厚な城島健司捕手の後釜と王監督の後継者が欲しいソフトバンクが調査を始めているとの情報が流れていたことも。もちろん、ヤクルトにしてみれば古田選手が他球団に流出することになれば大きな失態。それだけは避けたいことから、現役を続けながら監督も、という過去に数例しかないプレイングマネージャー案まで持ち出しているわけなりが、それに加えて今度は編成権まで付けるという「GM」としての役割も任せる案が浮上しているようなり。

編成権とはなんぞや、という人もいると思うなりが、編成権とは読んで字の如くチームの編成、人事に関するすべての権利のことを指すなりね。具体的にはコーチの人事、トレード、ドラフト、外国人選手の獲得などを仕切る権利を、古田選手が監督に就任した際には付与するということ。通常はここまでの権利は監督には与えないものなりが、それだけヤクルトが古田選手に対して熱意を持って監督就任を要請する構えだと言えるなり。

編成権の付いた監督というと、最近の例だと阪神の監督時代の星野仙一氏が有名なりね。星野監督は編成権をフルに活かして、24人の選手を解雇する荒療治に加え、FAでは片岡篤史内野手、金本知憲外野手といった大物選手を獲得し、今の「強い阪神」を築き上げたわけなり。編成権を監督に与えると思い切ったチーム改革を断行することができる反面、使い方を誤るとチームの崩壊を招きかねない諸刃の剣なだけに、監督としての能力に関しては未知数な古田選手に編成権まで与えてしまうことがヤクルトにとって良いことなのかどうかは、何とも言えないところなりよ。

編成権付きの「GM監督」への就任を要請するという話は、今のところスポーツニッポンしか報じていないので飛ばし記事の可能性もあるなりが、古田選手はどのような決断をするのか。現役を続けるにしても、監督に就任するにしても、オフは古田選手から目が離せなそうなり。

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